野の花を見てごらん―今日のお花たち その14
先週見に行った、職場近くの林に咲くイチヤクソウはそろそろ見頃かしらと思い、自転車を走らせる。1週間前には、つぼみだらけで咲いている株を探す方がたいへんだったけれど、今日はどの株も開いて、満開である。ひっそりした、おそらくほとんど訪れる人もいないだろう林の中で、一株一株が精一杯咲いて、私の目を楽しませてくれる。
彼らを見ていると、「野の花の育つのを、よく見てごらん」という、マタイ福音書の6章の一節が思い出される。
野の花は苦労をせず、紡ぐこともしない。そんな野の花を、神は、栄華を極めたソロモン王以上に美しく着飾ってくださる。野の花以上に神さまから大切に思われている私たち人間は、何を着ようか何を食べようかと思いわずらう必要などない、というくだりだ。
いつも神の存在を感じ、祈りながら生きているとは言い難い私だけれど、野の花を見て、神が野の花を創造されたように私も創造されて、花とともに自然の一部として生かさろているのだ、と感じられると、萎んでいたり縮こまっていたりする心がちょっぴり元気になる。野の花が精一杯咲くように、私も自分にできることを精一杯やろう、そんなふうに思うのである。
みなさんがお花をご覧になって感じられるのはどんなことですか?
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