風邪を引き引き、通勤で萩尾望都を読む
何とか金曜日が終わる。今週は風邪を引いてしまったけれど、熱は出なかったので、普通に通勤した。通勤のとき、たまたまグリーン車のついた電車が来て、初めてグリーン車に乗った。これまでは特別料金を払う必要があると思って、避けていたけれど、その必要はなし。1階に乗り、天井が低いので圧迫感があった。昨日、またグリーン車のある電車が来たので、今度は2階に乗ってみた。途中から座れて、短い通勤時間にちょっとした旅行気分が味わえた。
その通勤電車の中で、職場の図書館で借りた萩尾望都の『バルバラ異界』を途中まで読み直したのが、今週の唯一の課外活動。まあ、こんな週もあるさ、ということで。『バルバラ』は、何年も眠り続けている青羽という少女が、夢の中でバルバラというもうひとつの世界に入り込んでいる。そのバルバラという異界を巡るお話。
『トーマの心臓』は、ユリスモールのために、クラスメートのトーマが自死し、いわば自分の心臓を犠牲にして無償の愛を示そうとする話だが、『バルバラ』では、心臓を食べることで、永遠の命を得ようとする場面が登場する。二つの作品は「心臓」つながりだなあ、と思う。
『バルバラ』を1回目に読んだときは、登場人物が多い上に、少し間を空けて読んだので、途中から展開がよくわからなくなってしまった。今回は続けて読んでいるから、そんなことはない。読み終えたら、『別冊NHK100分de名著 時をつむぐ旅人 萩尾望都 』の中条省平の『バルバラ』の考察も読もうと思う。検索したら、今は『マンガ研究』(ゆまに書房)という学術雑誌も出ているらしい。どんな切り口からマンガ分析がされているのか興味があるので、今度読んでみるつもり。
今朝は車窓から、いつの間にか真っ白になった富士山がきれいに見えた。帰り道、歩いていたら、夕焼けの富士山が見えた。以前の勤務先では、この時期、ダイヤモンド富士が楽しめた。ダイヤモンド富士は、富士山の頂に太陽が沈む現象のことだ。今の勤務先では、位置的にダイヤモンド富士が見られないのが残念。
明日は早起きしなくていいので、気が楽だ。風邪のため、電池が切れて来たようである。明日の朝、のんびりヨガをするのを楽しみに、お休みなさい。