もし自殺しそうな誰かが、あなたのそばに居るのなら

 先日ふと、とあるニュースを見た。若い人間が死んだニュースだった。どうにもニュースを見ていると昔のことを思い出した。

 個人的に書いておこうと思う。もし自殺しそうな誰かが、あなたのそばに居るのなら。これから記す短い話に目を通してみてほしい。チャンスは一度しかないのだから。

       例えば

 親しい人が死をほのめかすようなことを言ったとき、あなたはなんと受け答えるだろう。
 馬鹿なこと考えるなよ。
 気の所為だって。
 親の迷惑とか考えたのかよ。
 考えすぎだよ。
 疲れてるだけだよ。

 上記のような、相手にとって否定的なリアクションをした時点で、親しい人間の世界は崩壊を始める。

 その後親しい人間は、一度は落ち着いたように見える。勿論本人もそう思い込むが、蓄積した負の感情は確実に心を蝕んでいる。数日か数週間、数ヶ月後にはその人間は精神か肉体か、両方が死に向かう。

死に向かう人間の足取りはふらついている。
人間は簡単に死んでしまう。

     では、どうしようか

 誰かがあなたに相談をした時点で、相談者にとって、あなたは大切な人間なのだ。そんな人間に否定をされたら、それこそ最後の一手をあなたが指すことになる。

 だから、ただ、話を聴いてあげてほしい。

 しかし、あなたは相談者の居る穴ぐらに落ちてはいけない。

 あなたはその人にとって太陽なのだから。

 話を聴くときはきっぱりと聴くだけである。親身な態度で、しかし冷静に注意深くあらねばならない。実際話を聴くときに椅子を少し引いてみるといいかもしれない。何にせよあなたは焦ってはいけない。相談者のように思い詰めてはいけない。気を確かにあれ。

 


ここまで読んだあなたへ

これは実際に僕の体験した話です。

助けたくても手を差し伸べる方法がわからない方への簡単な手引きになったらと思い書きました。

人は簡単に死んでしまいます。

どうか手遅れになる前に、助けられる人を助けてあげてください。

お願いします。

 

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