~読書感想 購買部門の業務力向上②~
前回の続きです。
6.自社の部署との付き合い
この章では購買部とは会社の中でどのような立ち位置にあるべきかを説いておりました。普段自分でもよく「社内の中心いるようないないような…」とよくわからないポジションにいると感じてたのですが、これを読んでようやく可視化されました。
フロント部門(お客様向け)とバック部門(製造)のちょうど間にいる存在だったようです。
※今更ながらの気づき
6-1.営業部門との付き合い
いかに安く仕入られるかを考えるのが購買、いかに高く売れるかを苦慮するのが営業。
営業からサプライヤーの姿勢を学び、サプライヤーが知りたい情報を仕入れる、対となっているが学びが多い存在。
└言われてみればその通り、腹落ちしました。
6-2. 設計部門との付き合い
安全管理の向上などで設計部門はパンクしがち。開発を始める際は、購買部門も同じスタートラインに立つべし。
└開発購買の事ですね。これも経験あります。
また、サプライヤーのリソースを提供できるように立ち回ると尚良いとの事。
例:製造、社内検査だけサプライヤーに依頼するのと、設計から現場輸送までをサプライヤーに依頼するなど
6-3. 生産管理部門との付き合い
納期はサバを読まれがちなので、サプライヤーとの間に入って適切納期を調整する。
└これはよく身に染みてる
6-4. 購入要求部門との付き合い
これはピンとこなかったのですが、備品などを購入する部署との付き合い。『仕入れ先を共有してより安く仕入れましょう』という事例が記載されていました。たぶん。
良くわからなかったのですが、普段の購買で下記点は勉強になったので忘れないように書きます。
自分の交渉先に自社の仕入れがどの程度影響しているかを把握することが重用。
例えば、全社的に見れば売上1%の影響でも、工場、支社、営業所と単位を下げると売り上げ比率が30%などと、影響率が上がっていく。その場合、交渉先(部門)から見ると要求が無視できない取引先になるので、交渉のテーブルに乗りやすい。
6-5.製造部門との付き合い
改善ネタの宝庫であるが吸い上げ機能がない会社が多い。特にサプライヤーの製造部門に自社商品の製造について工場訪問などでヒアリングするのは非常に重要。
6-6. 物流部門との関係
└何かと話題のある物流。この問題も別途勉強しなくてはとタスクメモにずっとあります…。
日本の商慣習によって無頓着になりがちな輸送費。
まずはサプライヤーの見積に輸送費を別途記載させることから自社部門との連携を視野に入れる。
6-7.品質管理部門との関係
品質管理部門がサプライヤーからの購入品の品質管理を行っていても、サプライヤ管理の主体は調達・購買部門となる。
└経験があって耳が痛いです。「えっ、これは品管の仕事では?」と言って少し呆れられた記憶があります。
不具合の結果、再発防止策を一方的に求めるのはNG。協力体制を構築しないと、信頼されないために不具合流出率などの社内データの公開を躊躇われる。
不具合対応は緊急対応(代替品の確保)と恒久対応(再発防止と被害額の掌握)の2種。
└これは経験があるので身に染みております。
6-8. 管理(サポート)部門との関係
総務は規則や法律対応に関すること、人事は人材、経理は自部門との集計と相違がないかどうか・・・など
業務上、経理部とは毎日と言っていいほど連絡を取り合ってます。
この本には、目標達成のための予算と実行管理の計算を経理部が行っているため、積極的に理解と口出しを購買でも行うべきとごもっともな事が書かれておりました。
6-9.対等な社内地位の確立を目指して
この副題を読んで少し笑ってしました。
確かに購買部門は他部署よりも軽視されているというか顎で使われているというか、非難の対象になっているというか…少し悲しい実情があります。
今日はここまで。
二日連続で勉強した自分を褒めながらも、最近見失っている購買部としての自覚を少し取り戻せた気がします。
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