脳は筋肉と同じ!?
2024.3.1.
脳は使わないと衰えるし、使って鍛えることができる。
そう考えると、筋トレすれば筋肉がつくし、怠惰な生活をすれば衰える筋肉と同じなのではないか?
東北大学加齢医学研究所の記事
先日、友人から体育科教育2月号の「子どもの健康リスクを理解する」の紹介があった。その中に、デジタルデバイスが及ぼす脳の発達への影響について興味深い記事があった。
学校現場にデジタルデバイスが導入されて3年。
コロナで早まった感のあるデジタルデバイスの効果やメリット・デメリットを考えていかなくてはいけない。
Google効果(デジタル健忘症)
「Google効果(デジタル健忘症)」という言葉を聞いたことはあるだろうか?
すぐに検索できるインターネットの世界はとても便利だが、一方で、すぐに調べられる情報について、脳は覚える必要のない情報ととらえて記憶に残らないという。
紙の辞書とオンライン辞書では、調べるスピードこそオンライン辞書が勝ったものの、オンライン辞書で調べた言葉は記憶に残りづらかったという実験結果もある。
知的活動を支える前頭前野
脳の前頭前野と呼ばれる部分は、ちょうどおでこの裏側にあり、考える、理解する、覚えることなど知的活動を支えている部分だ。
記事によれば、前頭前野は、日々の学習、家族や友達とのコミュニケーションをすることによって鍛えることができる。
東北大学加齢医学研究所の研究によれば、インターネットを頻繁に使う子供は、そうでない子供と比べると、前頭前野の発達が小さく、幅広い範囲における脳の発達にも悪影響があったという。
脳は筋肉と同じ
この記事を読んで考えたことは、「脳は筋肉と同じ」だということだ。
一時期、東北大学の川島隆太教授の「脳トレ」がブームになった。
脳は筋肉と同じように鍛えることができる。
現代の子供たちの周りからデジタルデバイスを排除することは不可能だが、デジタルデバイスの使用する時間を制限し、日々の学習の仕方を見直し、家族や仲間とのコミュニケーションを中心とした生活を重視する必要があると思う。
まとめ
学校にデジタルデバイスが導入されて3年。
つい子供にあたえてしまうデジタルデバイス。
インターネットを見ている時間は、大人の手が空くし、子供も調べ物をして学習しているように見える。
全てのデジタルデバイスがダメと言っているのではなく、従来の学習とどう組み合わせて上手に活用するのかを考えるのが大人の役割だと思う。
デバイスを与える大人には、子供の健康リスクについて正しく理解する責任、子供を心身ともに大切に健康的に育てる責任がある。
デジタルネイティブの子たちの健やかなる成長のために、日々、試行錯誤しながら学んでいこうと思う。
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