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高圧ガス乙種機械の受験記

高圧ガスの資格を学部2年のころに受験しました。
試験を受けてから約1年が経過、忘れかけている受験体験を備忘録としてまとめます。
サークル内の引継ぎ資料(?)も兼ねていますように。

はじめに

高圧ガス製造保安責任者の乙種機械を取得しました。
学生によるハイブリッドロケットの開発において必須の資格ではありませんが、持っていて損はないかなと思い受験を決めました。結果的には、高圧ガスの安全な扱いを学ぶ良い機会になったと思っています。

試験の詳細は高圧ガス保安協会のホームページを参照してください。
https://www.khk.or.jp/qualification/qualification_application/

なぜ、乙種機械に?

せっかくなら甲種を受験しようかなと考えたものの、授業の忙しさを考えた上でより簡単かと思い乙種の受験を決めました。
乙種には「機械」と「化学」の2種類の資格があります。私は、大学で土木工学を専攻しており、流体力学や材料力学は授業で習った内容を活かせると考えて「機械」を選択しました。
「機械」と「化学」で資格が有効な範囲にほとんど違いは無さそうだと判断したので、特に工学部の学生は大学で習ったことを活かせる方を選ぶと勉強が楽にできるように感じました。(化学の問題をサラっと見た感じ、基礎教育科目で習ったものが多いような印象でした。機械や土木以外の専攻の工学部生は化学の方が受けやすいのかも…?)

試験対策

試験科目とテキスト

試験科目は3科目、「法律」「保安管理技術」「学識」です。
テキストは攻略問題集(分野ごとに過去問が掲載されているもの)のみを使用しました。
使ったテキストについて、出版社HPの当該ページのリンクを貼っておきます。
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274230097/

勉強開始時期

試験が11月中旬にあるのに対し、勉強は10月から始めました。
大学の空きコマを使って進めたため、週に数時間の勉強を決まった曜日にしていた形です。レポートが大変な科目をいくつか履修しており、まったく勉強しなかった週もあったような…

各科目について

「法律」は勉強の開始時にさらっておき、試験の直前に見直すだけで良いようにしておきました。無線の免許を高圧ガスの前の年度に受けていたこともあり、「資格試験で聞かれるなら正解はこれだろうな」が通用しました。

「保安管理技術」は、サークルで実施するロケットの実験(高圧ガス周りを担当していた)で身についていることがある反面、知らないことも多かったので大変勉強になりました。一番勉強に時間を使ったと思います。

「学識」の大学で習っていた部分は問題集を1周解いて問題の傾向をつかむ程度の対策で十分でした。
伝熱や熱力学の分野はほとんど触れたことが無かったものの、とても難しいといったものではなかったと思います。試験に合格するレベルの理解度を得ることを目標に、テキストを何周かして身につけました。(余力があれば、大学の教科書を図書館で借りたりして勉強したらよかったなぁと思いますが…)
結局、前日まで手付かずな分野が2つほどあり、最後は一夜漬けと試験会場までの移動時間でなんとかしました。

おわりに

2年の後期は大学の勉強が本当に大変でした。中間テストが高圧ガスの試験と近かった2科目をしっかり落としてしまいました。
できれば、1年次や2年の夏休みに勉強しておいた方が良いと思います。
専攻としていない機械工学分野や、高圧ガスを安全に運用するための基礎知識を網羅的に勉強できた点については、本当によかったと思っています。
少しでも興味を持っている人はぜひ、試験にチャレンジしてみてください。

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