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140字小説【決定事項】

父の決めた結婚は決定事項だった。

全く知らないこの人を私はこれから愛せるのか?

自分だけが世界一不幸な気がした。

だけど隠れて泣いていた私を彼は見つけ、手を繋いでくれた。彼の手は震えていた。

青い顔のまま必死に手を握ってくれた彼を見て、何だか冷静になれた。

この結婚を受け入れようと思った。

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