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まちづくり会社で2年半頑張れた理由と23年度末

こんにちは。
横瀬町のフードクリエイター福田はるかです。
あっという間に新年度がはじまりましたね。
3月から4月、出会いと別れの季節。
今回は私の周りにとっても変化のある時期となりました。
(注意:今回は以下長文です。)


走り続けてきた日々の振り返り

2021年10月に横瀬町の地域おこし協力隊および株式会社ENgaWAの一員となってから3月末で2年半が経ちました。
関わってくださっている皆様には心から感謝しています。

【これまで横瀬町で経験させてもらった仕事】

  • 飲食店(横瀬駅前食堂/チャレンジキッチンENgaWA)の立ち上げ、運営

  • イベントの企画、運営

  • 農作業のお手伝い

  • 自分たちで農作物をつくる、採取する

  • 自社商品の仕入~開発~製造~販売

  • SNS運用

  • 外部出店

  • ちょっとした講演や取材など

細かいことまで考えるとまだまだあるけれど全く書ききれないので
ここら辺にしておきます。
こうやってただ羅列するとざっくりしていますが
普通の会社員だった私にとって、
実際には考えることやることがあまりにも多く、
楽しいことも辛いこともとんでもなく沢山ありました。

時間感覚も曜日感覚も忘れるくらい濃い良い経験でした。


原動力は

私が頑張れた理由は大きく分けて3つだと思っています。

  1. 自分が動くことで誰かが喜んでくれる、役に立てる

  2. その先に繋がる希望が見える(期待感が持てる、わくわくする)

  3. 横瀬町の人たち・まわりの人たちが優しい 



最初の1年目は、事業のすべてがよちよち歩きの赤ちゃん状態だったので
とにかくすべてに必死。
やるしかない、やってみないとわからない。
相手もお客さんも仲間のこともよくわからない、どう思われるかもわからない。
時々、自分がどうしたいかまでわからなくなる。
でも、自分と仲間と関わってくれる人たちが良い思いをしてほしい、
みんなでもっと良い状態にしたい。
当時は洗脳かってくらい本当にそう思っていたし、会社や周りで起きることの大部分を把握できて、仲間と共に作り上げていけるやりがいと楽しさはこの上ありませんでした。
そう感じられたのは、前職の一般企業で自分の部署目線でしか事情がわからなかったり、複雑な社会の事情で自分では解決できないジレンマを抱えモヤモヤすることがあったことも大きいかもしれません。


2年目は、メンバーの増減があったり新たにできることが増えた一方で、
苦悩することと楽しみの振り幅が特に大きかったように思います。

やらなきゃいけない(と感じる)ことが増えていく
まちづくり会社だからこその壁
関わってくれる人の広がり
コミュニケーションの取り方を改めて学ぶ
マネジメントの難しさ
自分の外面・内面のギャップ
自分の苦手分野や欠点の認識

マイナスなことをたくさん書くと
すごく大変だったように見えてしまうけれど、
このくらいは多かれ少なかれ誰でもあることなのでは?(笑)
一方で、当時やっと商品らしい商品が形になってきたり
みんなでぶどう栽培の作業をしたり、時には仲間うちで飲み会をしたりするのはとっても楽しい時間でした。


また、毎月開催した「よこぜde集マルシェ」は‘‘私の原動力‘‘を自分で認識し実感する良い機会となりました。
これはチャレンジキッチンENgaWAで毎月第3土曜日に開催したイベントで、「横瀬にしかない、横瀬だからこそできる、たのしい・おいしいが集まるマルシェ」を目指して企画・開催し約一年間続けました。
言い出しっぺの自分がどこまで人を巻き込んでみんなで一緒に楽しくできるか。
ずっとそんなことを考えながら進めていましたが
今になって思うと、頑張れた理由は
このイベントを行うことで「シェアハピ(喜び・楽しいの共有)」の輪が作れているように思えていたから。

企画や準備、毎月のルーティーンは決して楽ではなかったけれど
いざ開催すると会場で子どもから高齢者まで笑っている、くつろいでいる、
知ってくれる、驚いてくれる。
いろんな人たちがつながっていく。
自分や仲間が作ったもので喜んでくれたり正直な反応をしてくれる人がいる。

集客が良い時も少ない時もあれば、
チームのみんなが協力的な時も、忙しさなどでほとんど自力でやらなければならない時もあった。

結果としては、結構難しかった。
でも、渦中にいる時にはわからなかったけれど後になってからわかる学びは本当に多かったと感じています。

変わってきたこと

ここまで書くとまるで今すぐ辞める人みたいですが、辞めはしません。
それでも私の任期も残り少なくなってきました。
2月、3月でいなくなった仲間たち、4月から新たに加わった仲間たち。
この変化において私も先々のことをより考えるようになりました。

協力隊期間の前半、いろんなことの大部分を把握していないと不安になる、メンバーを信じきれない(相手が誰でも)。
そんな時期もあったけれど
今はみんなを信じ、託し、
いい意味で「どうでもいい」「良い加減」になれている…ような気がする。
しかし、その加減はどこまでがOKでどこからがわがままやただの丸投げになってしまうのか、考え続け対話し続けることが大切だと思う今日このごろです。
学びはつづく。


宇根地区の桜

作戦立て直しの3月


そんなこんなで引継ぎを少しずつ始め
会社としても個人としても体制立て直しや確認作業をしています。

24年度はマルシェのやり方を変え、
業務の担当割り振りも変え、
メンバーとの関わり方も変え…。

これまでいろんな分野で「チーム内で知っていることが多いENgaWA2人目の社員」として引っ張らなきゃ、やらなきゃ、良いところを見せなきゃ…。
勝手にそんなスタンスでいました。
(その割にキャパオーバーで迷惑をかけることも…)
でも、もうその必要もないな、10歩くらい後ろに下がっていこうと思っています。
残りの期間は自分の卒業後に向けて準備をしていきます。

今までの進めたい勢いと様々なことに追われているような脅迫観念(?)によるスピード感に一旦ストップをかけ、丁寧にやることを意識して。

【3月にやった主な業務】

  • マルシェの再出発準備

  • 新作クッキー商品の製作

  • 商品製造、仕込みの引継ぎに伴う業務整備

大切なことは次の世代につなげられるよう、できることはしてみます。
どんな時も支えてくれた人や応援してくれた人に恩返しすることを忘れずに。

3月はふりかえり考え感じることが多かったので
このタイミングで長文を綴ってみました。


4月を迎えたチームENgaWA

今後の株式会社ENgaWAおよび福田春加の挑戦もあたたかく見守っていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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