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絶世の美女女神五柱をお祀りしていた廃社 天手長比売神社跡 壱岐島

トップ写真 壱岐島 天手長比売神社跡 神聖な空間


紹介し忘れてた対馬国一之宮

神社好きの趣味というか興味。
各地にある一之宮巡り。
そんな方が多いようです。

私も何年か前まで、
各地を訪れ、一之宮巡りをしてました。

しかし、一之宮に注目しがちですが、
日本全国各地には、
一之宮以外の重要な神社が存在する。

そこに気づいてからは、
各地の一之宮を、
ダミー的な目で観察するようになりました。

そんな訳で、対馬の一之宮についても、
紹介するのを忘れてました。

対馬の一之宮は海神神社。
わたつみ、かいじん。
読み名は諸説あり。

海沿いの山に立つ立派な神社でした。
今日は写真だけを載せておきますね。

國幣中社とあり 重要な神社
古代祭祀の跡発見 徳島の天岩戸神社にもある三角形の石にくぼみ
素晴らしい拝殿です
拝殿からご本殿
開放的な拝殿 気持ち良い空間でした
海神神社前の海 積まれてる石 こちらが古代からの信仰?

海神神社からそう遠くはない場所には、
和多都美神社があります。

壱岐国の一之宮

そして、今日ご紹介する神社。
壱岐国の一之宮。
天手長男神社といいます。

祀神は天忍穂耳尊(あめのおしほみみ)。
天手力雄命(あめのたじからお)。
天鈿女命(あめのうずめのみこと)。

ご由緒です 車ならここから登れます

おそらく主祭神であろうアメノオシホミミ。
天照大御神と素戔嗚尊の誓約(うけひ)。
によって生まれた神様。
母神が天照大御神。

他、境内には複数の神社が合祀されてました。

境内が立つ鉢形山。
弥生時代の鉢形山遺跡に祀られた祠が紀元。
神功皇后の三韓征伐新羅出兵の寄港地との伝承。

向こう側の山が鉢形山 天手長男神社です

137段の急で苔むす階段。
登り切ったところに拝殿があります。

階段注意です 手すりなし

私は時間と体力を節約。
なんとか車で行ける細い道を見つけてお参り。

拝殿は至って普通。
地方の田舎にある村社という感じ。

拝殿 普通でした

対馬の一之宮、海神神社と比べると、
凛とした気。
と、いうよりも、ほのぼのとする気。

これといった珍しいものも見つけられず。

境内にあった石積み 下にはなにがあるのか?阿波と似ている

なんとなく拍子抜け。
そんな気分で車に戻り下山。

偶然見つけた鳥居へ行ってみた

次の目的地へ向かっていると、
すぐ右側前方に鳥居発見。

偶然見つけてしまった鳥居

ただならぬ気配を感じ、
行ってみることに。

鳥居の前に看板があり、
読んでみると、
神社名は天手長比売神社とのこと。
なぜか、神社名の後ろに跡の文字。

ご由緒

不思議に思い、
鳥居をくぐり石段を登ってみると、
そこに社殿はありません。

階段を登ると

木々に囲まれた神聖な気が漂う空間。
そこには神輿台のような祭壇跡?

神秘的空間

対馬から壱岐。
ここへ来るまでに、何十社。
おそらく100社以上の神社を参拝。

その中で、
ここ、素晴らしい神社だな~。
と感じた神社もあります。

が、ここ、天手長比売神社跡。
私にとっては一番の神社となります。
壱岐島最終日。
もう一度、お参りに行ったほど。

感じ方はそれぞれ違うと思うのですが、
正に異空間なのです。

木々に囲われた空間。
その中に、ポツンと残された祭壇。
普通なら、不気味な印象を受けそうなもの。
なのですが、
なぜか、ずっとここに居たい。
そんな気分になっていました。

祭壇後ろからの景色

由緒に書かれた内容。

ここ手長比売神社は式内社で名神大社。
先ほど参拝した手長男神社と同じ。
古くからある由緒正しき神社です。
今は廃社となり、
天手長男神社へ合祀されてます。が、
まだここにいらっしゃるような気がしました。

灯籠の上に置かれた変わった狛犬

祀られていたのは女神たち

御祀神は、

栲幡千千姫命(たくはたちぢひめ)
高御産巣日神の娘。
天照大御神の子、天忍穂耳尊の妻。
天孫降臨のニニギノミコトを産んだ。

稚日女命(わかひるめ)
スサノオの高天原進入の時、布を織っていた姫。
スサノオが馬の皮を剥いで投げ入れたことに驚き、
機から落ち、身体を傷つけて亡くなった。

木花開耶姫命(このはなさくやひめ)
ニニギノミコトの妻。父はオオヤマツミ。
結婚後すぐに懐妊。
不貞を疑われた潔白を証明するため、
産屋に火を放ち出産。
山幸彦、海幸彦他、一神を産んだ。

豊玉姫命(とよたまひめ)
父は海神、豊玉比古。
山幸彦の妻。ウガヤフキアエズを産んだ。
が、出産時の姿(さめ)を夫に見られ、
海の世界に帰ってしまう。

玉依姫命(たまよりひめ)
豊玉姫の妹。
海の世界に帰った姉、豊玉姫でしたが、
夫と子どもが気になり、妹を遣わす。
玉依姫は、
ウガヤフキアエズの乳母となり育てる。
そして、
大きくなったウガヤフキアエズと結婚。
初代天皇、神武天皇を産まれるのである。

以上、
祀神の解説付けようと、書きましたが、
書きながら、妙にワクワクしました。

古代より優れたリーダーには良き妻あり

天手長比売神社の神様。
日本古代の女神たちでした。
現代へ繋がる天皇家の系譜において、
重大な功績を残された美しき女神たち。

私が、いつまでもここに居たい。
そう感じた理由。
そういうことだったのでしょうか。(笑)

神様たちが喜んでくださったような錯覚。
覚える神社です。

この記事をかくことで、
改めて、日本神話をおさらいできたこと。
私にとっても、とてもプラスになりました。

私たち日本人。
日本のルーツを知ることはとても重要。

もちろん神話なので、
書かれている内容の描写。
真にうけるわけではありませんが、

その神々は、実際に生きた人間。

亡くなってから神様になられた。

そして、現代も続く天皇家がある。

思想とかいろいろあると思うけど、
誰に自慢するとかではなく、
日本人として、誇りに思える史実。
なのではないかと、
私は思うのです。

今日は壱岐島の一之宮。
天手長男神社と天手長比売神社。
双方ともに名神大社。

ご紹介させていただきました。
是非、合わせてご参拝くださいね。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます。




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