見出し画像

久しぶりの大阪ミナミは外国かと思った話と日本人が進む方向性

トップ写真は2018年道頓堀のグリコ


約40年前の大阪ミナミ

先日、久しぶりに大阪のミナミへ。
出かけたお話を書きました。

たまに、
ミナミへ出かけることはありましたが、
ほとんどが日中。
買い物やミーティング。

日が暮れてからの時間。
ミナミへ居ること自体が久しぶりでした。

私が20代前半の頃、
まだ時代は昭和。

心斎橋筋商店街。
毎日がお祭りのような人、人、人でした。
若い女性は、
肩パットの入ったボディコン服にブーツ。
髪はワンレングスかソバージュ。

若い男性は、
肩パッドの入ったショート丈のブルゾン。
パンツはベンチューリのデニム。
スウェードのショートブーツ。
首元は金のネックチェーン。

ミナミ独特のファッション。

当時、全盛を風靡した
ディスコ、マハラジャグループのお店他。
有名なディスコがミナミには何店舗もあり、
そこを目指す若者たちが多く闊歩。

私は、そのようなファッションが苦手でしたが。

当時のミナミに集まる若者。
皆、ギラギラしている印象。
なにかやってやるぞ!
的なエネルギーが溢れていて、
若い私にはとても刺激的でした。

当時の私には全く関係がなかったバブル。
ですが、当時の街の活気。
思い出し、あれがバブルだったのか~。
と、感慨深いミナミの夜。

何年か前、所用でミナミへ出かけた時、
コロナ明けすぐということもあり、
心斎橋筋商店街は閑古鳥。

毎日がお祭りのような賑わい。
知っている私にとっては、
かなりショッキングな光景でした。

2018年の道頓堀 明るいけどまだ暗い

現在の大阪ミナミは外国か

それから久しぶりに訪れたミナミ。
6月29日はゲストと。
7月4日は家内と歌舞伎鑑賞。

久しぶりに訪れたミナミは大変貌。

東南アジアの国に海外旅行に来た。
そんな錯覚に陥ってしまいました。

道頓堀川周辺はきれいに整備され、
ネオンは相変わらずきらびやか。

道頓堀の通り沿い。
昔は、かに道楽の看板が有名でしたが、
現在はスゴイことになってます。

ビリケン他カールおじさん。
蛸や龍まで。
ド派手な立体看板にネオン。

昔からあるカニが地味に見える 人物は奥さん


タコです 人物は奥さん

それらを撮影したい外国人観光客で、
まっすぐに歩くことが困難なほどの人の数。
多くがアジア系を中心とする外国人。
道端でたこ焼きを頬ばっていました。

なんかわからんけど、
THE アジアって感じです。

先日のミナミ 15時30分頃 まだ人は少ない


先日のミナミ 21時頃 がやがやです

看板に関しては、
いろいろもめ事があるようですが、
ここまで振り切った街づくり。

昼と夜では激変する街の様子。
どちらかというと、
夜のギラギラを撮影したい観光客。
宿泊するしか仕方ない理由。

仕掛けとして用意されてました。

物質的豊かさから精神的豊かさへ

昔は宿泊するホテルも多くはなかったミナミ。
今は、多くのホテルが進出。
それにもビックリ。

京都もそうですが、
本当にたくさんのホテルが進出しています。

円安の影響もあるでしょうが、
急速に発展し、豊かになっているアジア諸国。
観光地へやって来る多くがアジア系。
そんな状況から感じることができました。

昔の日本人もこんな感じで海外へ出てました。

幸か不幸か。
そんな世界の流れとは一線を画し。
失われた30年を過ごしてきた日本。

物への欲求から脱却して、
一足先に精神的な豊かさを目指す。
そんな方向に向かいたい。

昔の日本人がそうしたように、
発展しているアジア諸国の人たち。
海外旅行の目的はブランド物ショッピング。

どこの国へ行っても、
ハイブランドショップに居るのはアジア系が多く、
今や、日本人や白人は少数です。

2024年6月 
バンコク チャオプラヤ川とハイブランドが入るショッピングモール


夜の景色 ショッピングモール 渡し船で渡ります

成長の後に来る成熟期。
物質的豊かさから心の豊かさ。
求める方向へシフトしているのを感じます。

幸せとはなにか。
個々に違いはあれど、求める方向性は心。
物よりも事や体験。
日本人は、そんな方向へ向かっている。

また、そんな価値観が、
新たな時代のトレンドになり、
今、発展している国々が次に目指すべき
ロールモデルとなれば良いな~。

混沌としていて、
あらゆる人種が交錯するミナミの街にて、
客観的にそんなことを考えていました。

日本文化や自然を体験しよう

そして、その日は私にとって
初めての歌舞伎鑑賞の日。

戦後、西洋化の波に飲まれ、
なんでもかんでも西洋文化に走った日本人。

確かに、
きらびやかなエンターテイメントも素晴らしい。
私も好きです。

しかし、多くの日本人が興味を持たなくなった
日本伝統の芸能。
多くの外国人が興味を持ってくれてます。
そして、その多くはアジア系ではなく欧米系。

何に価値観を持つか。
豊かになって行く過程と、
物質的豊かさを手に入れた後。
大きく変わって行くのでしょう。

江戸時代。
多くの庶民の楽しみであっただろう芝居や歌舞伎。
日々、汗水たらして働き、たまの息抜き。
ご先祖様たちも観たであろう芸能。

多少、現代の風を取り入れているとはいえ、
ずっと伝承されて来た芸と文化に触れ、
改めて日本文化の独創性と凄さを感じました。

劇場前ポスターとのぼり 素敵です


なんとも粋ですね
素敵なポスターです
日本人の美意識 色彩センスはすごい
梅枝改め六代目時蔵襲名
5代目時蔵さんは初代萬壽へ 

戦後の焼け野原から復興。
まずは生きるために生活必需品を確保。
その後、テレビ、洗濯機、冷蔵庫。
次にマイホーム。
より豊かになった者は高級車にブランド物。

欲しかった物に囲まれても満たされない心。
そこに気づいた成熟国の人たち。

自然の神秘。
先人から引き継がれている文化。
体験する旅。
今後、益々増えると思います。

インバウンドの傾向。
成長期の国の人たちは都会へ。

成熟期の国の人たち。
観光地化されていない場所。
探してでも訪れる。
そんな時代がやって来る。
そんな気がします。

当たるかどうかは責任持ちませんけどね。
今日は久しぶりに訪れたミナミの現状から
感じたお話でした。

せっかくなのでグリコ前で自撮り 暑いので帽子とサングラスは必須アイテム

気に入っていただけましたら、
💛フォローいただけると励みになります。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?