三種の神器 天村雲の剣 天村雲命を祀る唯一の天村雲神社
頂いたコメントから
前回のブログは、いくつかの阿波説について。
古代史の闇に陥らないための注意点。
古い記録を素直に読み、記録と伝承が一致する場所を訪れる重要性。
百聞は一見に如かず。
実際に目で見て、肌で感じる重要性について書きました。
早速、読んでくださった方よりご意見を頂きました。
巨岩などの祭祀遺跡は徳島だけじゃなく、
九州や奈良にもありますよ。
そんなメールでした。
古代史の比定地論争があり、
ご自身の考えと違う主張を徹底的にネット上で攻撃する。
そんなやり取りが存在することを知っていたので、
あえて、このnoteはコメントを公開せぬ設定にしています。
(でもコメントすれば、メールでこちらには届きます。)
今回、コメントくださった方は、
『全国どこを回ってみても、これほど条件揃ったところはないでしょう。』
と書いたことに対して、コメントくださったのでしょう。
御親切にありがとうございます。
全国を回って行き着いた場所
実は私、まあまあ神社好きのおやじです。
これまで日本全国47都道府県他離島の神社遺跡を巡って来ました。
当然、九州も、古事記から神功皇后伝承が残るエリア等。
何度も訪れています。対馬、壱岐へも。(ここ面白いです)
私が居住する関西エリアである奈良県もです。
そして最後に行き着いたというより、飛ばされた場所が徳島。
最初は何の知識も無かった所から、あれ?おかしいぞ。
これまで信じていた記紀神話の話と全然違う。
疑問に思って、いろいろ本を読み、現地へ赴き、
感じたこと、思ったことを書かせていただいてます。
その地へ行かなければ分からない事
前回のブログで伝えたかったこと。
要約すると、百聞は一見に如かず。
なのです。
徳島県全域にわたり、散らばっている式内社。
多くが徳島にのみ祀られる神。
どこでも掘れば何か出る。(笑)
くらい遺跡や古墳が全域に渡って存在する。
一か所から数か所あるのとは次元が違うのです。
そして、それぞれに伝承が残っており、
記紀神話に書かれているストーリーと、
登場する神々を祀っている神社の場所が合致する。
と、いうことは・・・
実話であったということか。
欠史8代の天皇他、記紀神話の痕跡を長期間において残す場所。
私は全国各地へ行きましたが、今のところ徳島ダントツなのです。
少しでも古代史好きの方へ情報を届けられたら。
そんな思いから、少しずつ小出しですが、
訪れた神社遺跡をストーリーと共にご紹介している次第。
百聞は一見に如かずですが、
たぶん、一年かかっても終わらないほどのポイントがあるのです。
天村雲神社 式内社
はい、そんな中から今日は、天村雲神社(あめのむらくも)。
天皇家に伝わる三種の神器の一つ。
天村雲を冠に持つ式内社です。
ヤマトタケルノ命が草に火を付け、天村雲の剣を振ると、
周りに火が広がり、敵から逃げることができた。
この時から草薙の剣とも呼ばれるようになりましたが、
元は天村雲の剣。
ご祭神はアメノムラクモノミコトと后神イジハヤヒメ。
こちらも式内社としては全国一社のみ存在。
近くには、全国忌部系神社の総本山的存在である、
山崎忌部神社があります。
天皇即位の大嘗祭の際、あらたえを織る場所であり、
織りあがったあらたえは、山崎忌部神社から大嘗殿へ届けられる。
天村雲神社は忌部神社の摂社。
忌部氏の役割はすごかった
忌部神社の神官は忌部五雲と呼ばれ、
早雲・村雲・岩雲・花雲・飛雲。家が勤めています。
この系統は、伊勢外宮禰宜の度会氏の祖先にあたります。
この事実からの推測。
日本神道は阿波から全国に広がった。
記紀に書かれる伊勢は現在の伊勢ではない。
違う場所にあったいせ。
現代からいうと元伊勢から現在の伊勢へ移されたのが伊勢神宮。
元伊勢についてはまた後日書きますね。
いずれにせよ、全国唯一の式内社である天村雲神社。
徳島に存在するということは、
スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治(治水工事?)した地もまた、
徳島であった可能性が高いと言えますね。
そして忌部氏は麻や穀を育て広める他、
鉄器の生産、武器の製造までも、担っていたと考えることができます。
記紀神話は事実を元に書かれた
現在、天村雲神社は二社あります。
どちらかが本物というわけでなく、上宮と下宮と捉えた方が良いとは、
歴史学者の主張です。
私は二つの天村雲神社へお参りさせていただきましたので、
二社ともに写真載せておきます。
忌部神社を中心に、今回の天村雲神社他、
記紀の話を裏付ける祭神を祀る古社。
たくさん残っています。
道を走っていても、どれだけ神社があるのか。
神社密度が濃いエリア。
まさに点が線となる。
ストーリー付けて、またご紹介させていただきます。
今日は三種の神器のひとつ。
天村雲の剣に関する神社でした。
まとめ
徳島には重要だけど、
皆さんに知られていない(隠された)神社がたくさんあります。
後の世に作ったのではなく、式内社として。
多くが改ざんされた資料の中、信憑性が高い延喜式神名帳。
かなり説得力が増すのではないでしょうか。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
隠国とされた徳島は皆様の知らないことだらけ。
遊びに来てくださいね。
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