戦国タイムスリップ〜6話〜

稲穂 承知いたしました。

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稲穂 まず、私はこの世の人ではございませぬ。
令和の世と呼ばれる来世で生きておりました。
私はこの世、令和の世では戦国と呼ばれるここを
好いておりました。勿論、今も好いておりますが……

小松姫 なるほどな…… 6つの幼子にしては見事な
口ぶりだと思っていたが、そういう事だった
のだな。

稲穂 はい。私は母上の事も知っておりました。
私は、母上……令和の世で小松姫と呼ばれる母上を
特に好いておりました。
小松姫様の娘になりたいと毎度思い描いておった
のです。

小松姫 そうか。となると…… そなたの思いと子が
欲しいという私の願いが通じたということか?

稲穂 それは分かりませぬ。
しかし、私が小松姫様を好いていることに変わり
はありません。
そして、千夜は私にこの世の案内してくれるの
です。

小松姫 稲穂。そなたが今話したことは全て誠なのだな。

稲穂 はい。母上。
いえ、今の私には母上と呼ぶ資格などござい
ません。
小松姫様、どうぞ私をお好きにしてくださいませ。
死罪でも、流刑でも謹んでお受けいたします。

小松姫 そうだな…… 分かった。稲穂。

稲穂 はい。

小松姫 これからも私の娘として、共に過ごして
くれるか?

稲穂 え……?い、今なんと……?

小松姫 私の娘として、共に過ごしてくれるか?

稲穂 無論です! でも…… 良いのですか?

小松姫 ああ。構わぬ。

稲穂 しかし……
𓈒𓂂𓏸このことが世間に知れ渡れば、小松姫は
どうなるか分からないのに……

小松姫 私が良いと言っているのだ。
そなたに二言はなかろう。

稲穂 あ…… はい……!

小松姫 そうじゃ。せっかく親子になったのだから、
その堅苦しい物言いはやめよ。もっと子供
らしくて良いのじゃ。

稲穂 はい……!承知いたしました……!

小松姫 これからもよろしく頼むぞ。稲穂!

稲穂 はい!よろしくお願いいたします!母上!

………………………………戸の外……………………

千夜 ε-(´∀`;)ホッ 良かった……

………………………………次の日………………………………

小松姫 そなたの兄弟となる者を6人紹介しよう。

〜7話へ続く〜

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