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どの科目が一番おもしろい勉強か (1)

書き始めた時点で、特に結論が見えているわけではありません。なので項番(1)を付け、これから少し時間をかけて書いていければと思っています。
ただ、書こうと思った課題認識は、はっきりしています。それは以下のようなことです。
・勉強するおもしろさは、新しい事柄に出会い、発見できることにある。
・発見には、「人類としての発見」と「個人としての発見」がある。
・人類としての新発見は、多くの科目領域で飽和しつつあるように思う。
・一方、個人としての学び、発見は個人の成長の上で欠かせない。
・そのような状況で今、個人としておもしろい学問領域は何だろうか。

私は学生時代、理系で、電子工学を専攻していました。中高生の科目でいうと物理の一分野と言えるでしょう。ただ、同分野の主な理論というのは既に確立されており、実際に現在、大学や企業で取り組んでいるのは、主に如何に技術をコンパクトに、エコに実現できるか、という実装に関わる競争に代わってきています。電子工学が、学問自体として理論的に大きく発展していくかというと、以前と比べてその幅は狭いと言えるでしょう。ですが、これから一人の若者が電子工学を専攻して、先人が開発した定理などを学んで、
大きな刺激を受けることはありうるでしょう。

勉強がおもしろいかどうかというのは、
(a) 勉強している科目自体の発展に自分が寄与していると実感する。
(b) 自分がその勉強を通して成長していると実感する。
という2つの観点があると思います。
別の例えで言うならば、例えば、国の経済が発展していくのを嬉しいと思うか、いや、そんなのは関係ないよ、自分の財布が大事さ、という観点の違いのようなものかと思います。もちろん二者選択ではなく、双方のバランスもあるでしょう。

勉強する科目のおもしろさも、そのような観点で考えてみたいと思います。というのも先に書いたように、多くの学問領域は発展という意味ではサチっていると思います。個人的には理系では、まだ宇宙、生物、薬学などに大きく成長の余地があるように思います。文系は社会学などでしょうか。
(a)の要素を重視するのであれば、そのような科目がおもしろい、と言えるのでしょう。ただ、(b)の観点で見れば、学問自体の発展に、個人の興味が必ずしもシンクロするわけではありません。
また、中高生が勉強する、大学生が勉強する、大学などの研究者になって勉強する、社会人が勉強する、生涯学習として勉強する、など、その立場によっても、観点は異なってくるでしょう。
大学でポストを得ようとする場合、(a)なくしては、ありえないでしょう。
ステージ、立場によって勉強への取り組み方は違ってきます。
今回はここまでで。


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