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18. (Be) Quiet Luxury
しまやです。
何気なく眺めていた向かいの人の足元がPRADAのローファーでこんな雪の日に度胸あんな…と思っていたら…
PANDAでした。
それはさておき。
今季はボーダーがトレンドに入っている(わーい)というのは過去記事の通りなのですが、今季はもう一つ気になるトレンドとして
クワイエット・ラグジュアリー
というものがあります。
noteでもさまざまな服好きさんが取り上げておられますが、なかなかに面白いことになっているのでしまやもちょっと触れたいと思います。
クワイエット・ラグジュアリーってなんぞ
まずはそもそも論から。
クワイエットラグジュアリー(Quiet Luxury)
は、字面の通り「沈黙する(または静かな)ラグジュアリースタイル」のことだそうで、一見高級なものだとわからないけれど、仕立てや素材の良さで着る人を引き立てる装いを指します。
例えば上質なカシミヤの柔らかなぬくもり、丁寧に仕立てられた美しいディテール。それらの中で控えめに輝くアクセサリー。重点の置き所はあくまでも質の良さで、ここしばらく続いていたその大きさや数ががもはやプライスタグと化していた「ロゴドン(って言うらしいっすよ)」スタイルやデフォルメ、ゴッテゴテの装飾とは対極にあるものです。
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クワイエットラグジュアリー自体は実は今までも存在はしていました。そういう呼び名でなかっただけで。
HERMESはロゴドン化していくハイブランドとは一線を画してずっとこの路線だし、
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フィービー期のCELINEは典型的なクワイエット・ラグジュアリーと言えるでしょう。
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似て非なるもの、ノームコア
その言葉がないころ、クワイエット・ラグジュアリーはなんと呼ばれていたのか?それは
ノームコア
でした。
ノームコアとは、本来はノーマルとハードコアを掛け合わせた造語で、シンプル、スポーティ、ミニマム、気負っていない、普通感といったキーワードを総括する言葉としても今でも多用されています。
ノームコアといえば有名なのがやっぱりこちらの方。
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ただノームコアはどちらかといえばJobsのように定番アイテムで「究極の普通」を体現するスタイルです。ミニマルではありますが基本的にはラグジュアリー度に重きはおいていません。
今季クワイエット・ラグジュアリーと併せてノームコアも再浮上の傾向にありますが、両者は「リュクス感の有無」でべつものとして区別すると言ってもそんなにおかしくはないと思われます。
ちなみにしまやはどっちもいいと思うんです。
仮の姿はノームコア路線にするのが好きだし、ぶちかまさないけどめかしたいときは自分なりのクワイエット・ラグジュアリーでうっとりしてみるのも楽しいもんです。
それで何が面白かったかって
ネタ探しも兼ねてnoteを徘徊してたら「某(一般週刊誌にファッション連載をしている)有名バイヤー」さんがクワイエット・ラグジュアリーに触れていて、ドヤァしてるけどその知識なんか間違ってる気がするドヤァ」という記事を見つけてしまいました。
某有名バイヤーさんは自身の動画チャンネルでまず「クワイエット・ラグジュアリー=ノームコア」とする勢を全否定し、「僕歴史詳しいんで」ってことで歴史を解説してその裏付けとしていた様子。60年代とか、結構遡って熱く語っていたみたいです。
しまやが見たのはそれをうけて「あんた詳しいって言ってるけどなんか認識違ってないか?」と深掘り検証した記事っぽかったです。
何で双方の状況がざっくりかっていうとどっちについても一介の服好きには全く響かない(しかも長い)もので途中で見るのやめたからです。
服好きさんたちが語る内容との乖離具合も含め、結局のところ何したいん?というのがわからなくて草(若者ワード発動)、だった訳です。
知ってりゃそれに越したことはないでしょうが、そーんな深い歴史を知っていたからとてふーん程度なんじゃないですかね。
少なくとも某バイヤーさんがいう「最速でオシャレに見える」かどうかにはあんまり関係ない気がします。あと念押ししておきたいのはこの方のロジックは「最速でオシャレに見えるようになる」だけであって「最速でオシャレになれる」わけではないってことも忘れてはいけないってこと。それを踏まえてその深み…必要?矛盾!
かたやそーんな深いところの知識矛盾を指摘するってのもやっぱり意味ない気がします。
ただわかることは筆者の方はクワイエットラグジュアリーというトレンドに興味があって、というよりはこの某バイヤーさんが鼻についてマウントしたかったんだろうな、ってことだけでした(ぼかしてはありましたが)。
まぁ内容(ファッショントレンド)についてはどーでもいいのでしょう。
なんとかまとめみる
トレンドについては移り行くものだし、個人的にはどういうトレンドか、そしてそれが自分にとってアリかナシなのかがわかってる程度でいいと思います。
深い歴史なんて知る前にルックをたくさん見て眼を肥していった方がよほどおしゃれになる気がしますね。
その過程で遡って歴史を知っていくならまだわかります。
クワイエット・ラグジュアリーは字が現す通りあくまでクワイエットです。
知識をひけらかしたり、あからさまにマウントしたりするような人はそもそもこのトレンド合わないんじゃないですかね。
まぁクワイエット・ラグジュアリーを楽しんでる方はそんなこと気にしない余裕の持ち主なんじゃないかなってことにつきますね。
そういうとこもなんか笑っちゃう。
すっかり長くなってしまいました。
次はそろそろボーダーの話しましょうかね。
ビール🍺飲むのでまた次回!
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