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映画「シャイン・ア・ライト」 ザ・ローリング・ストーンズ

 ザ・ローリング・ストーンズもマーティン・スコセッシもこの秋に新作を発表した。
この大きな2つのロックが15年前にタッグを組んでいた。
あの時、現在のストーンズやスコセッシを想像できたか?
変わらぬテンションで走り続ける才能とは何だ!?

15年前、映画を観た直後の興奮の文章。
2023年10月31日

 マーティン・スコセッシの新作は、ストーンズのロックフィルムだ。
「シャイン・ア・ライト」12月5日より公開。レイトショーを観て、先ほど家に着いた。
 M・スコセッシは私の大好きな映画監督だ。
「タクシー・ドライバー」や「レイジング・ブル」「グッド・フェローズ」などで有名な監督。「ディパーティッド」ではアカデミー賞も受賞した。
しかし、私のM・スコセッシは、音楽ドキュメンタリー映画の監督というイメージが強い。
古くは1969年の大イベント。45万人を集めた音楽の祭典「ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間」では助監督と編集、監督作品としては、ザ・バンドの解散コンサートを収めた「ラストワルツ」、クラプトンなどブルーズアーティストを追ったシリーズ(「ナッシング・バッド・ザ・ブルーズ」は最高)、ディランの「ノー・ディレクション・ホーム」など、見ごたえのある作品を世に送り出している。

 ロックの持つ躍動感やブルーズの哀愁などを大胆なカメラ割りと編集で臨場感溢れる作品に仕上げる最高の監督だ。
その監督がストーンズを撮るなんて!しかも、ミキサーはボブ・クリアマウンテンときた。
これは観ない訳にはいかないじゃない!
感想?
ストーンズが撮ってきたさまざまなロックフィルムの中で1番だな。
ただ、難を言えば映画に取り上げられた曲がみんな60年代、70年代のものばかり(「スタート・ミー・アップ」は1981年、「シー・ワズ・ホット」は1983年だけどね)だったこと。「ア・ビガー・バン」ツアーの一環だったニューヨーク・ビーコンシアターのライヴをフィルム化したんだったら1曲ぐらい新作から取り上げても良かったんじゃないかと思うけどね。だってストーンズは現在進行形のバンドなんだから。
でも、18台のカメラとロックな編集はM・スコセッシの職人技だ。
この作品DVDなんかで家で観たってちっとも面白くないよ。
でかい画面とでかい音で2時間15分席を立たずに観なければ駄目だね。

余計な音や光を入れちゃ駄目だってことよ。
ロックはでかい音で聴くもんだ。
しかし、M・スコセッシもすごいけど、65歳のミックやキース・・・ありゃ化け物だね。


200812/6
花形

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