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【イベントレポート】「舞いあがれ!」ファンミーティング

先週、11月3日(金)にNHK大阪で開催された「BK大感謝祭」。先日その感想記事を書きましたが、今日はそのイベントの中で行われた、2022年後期朝ドラ「舞いあがれ!」のファンミーティングの簡単なイベントレポートと感想を綴りたいと思います!

オープニング

開演と同時に照明が落ち、「舞いあがれ!」の主題歌「アイラブユー」にのせたダイジェスト映像が流れました!久しぶりに見る「舞いあがれ!」に涙が溢れそうになりました。

その後本日の出演者である、舞の父 岩倉浩太役の高橋克典さん、脚本家の桑原亮子さん、制作統括の熊野律時さんが登場されました。高橋さんの挨拶では「お父ちゃんやで!」の生台詞が聞けてすごく嬉しかったです!

主人公 岩倉舞役の福原遥さんからのメッセージ動画もあり、相変わらず可愛い舞ちゃんで、ファンミーティング来てほしかったな〜なんて思ってしまいました。

思い出の名場面ベスト3

ここからイベントコーナーが始まり、「思い出の名場面ベスト3」が発表されました。

3位:舞が初めて舞ったシーン(28話)

舞がなにわバードマンのパイロットとして、初めて飛んだ日のエピソードでした。このエピソードに対し、お父さん役の高橋さんは、お家で爆泣きされたそうです!私もこのエピソードは今でも色濃く記憶に残っています。舞が飛んだあとの、地上に残ったなにわバードマンたちの背中がとても印象的でした。

舞の同期たちが作ったスワン号の小窓。作中でもこの小窓から風を感じ、スワン号をこきつづける舞の姿がありましたが、このシーンについて脚本家の桑原さんは次のように語っていました。

小さいとき、舞ちゃんはお母さんや周りの人たちの声に心が押しつぶされて、よく熱を出していたんですね。でも成長した舞ちゃんは、この小窓から聞こえてくるみんなの声に背中を押されて、飛ぶことができたんです。

同期が作ってくれた小窓から聞こえる声、感じる風が、舞ちゃんの糧になり、空を飛べ、そしてパイロットになる夢に繋がったのだと思いました。子どもの頃、いつも熱を出していた舞ちゃんの成長を、このシーンで一番感じることができました。

2位:仏壇の前で泣く悠人(88話)

このエピソードも涙なしには見られません。ずっと確執があった父と、父が亡くなってからその真意を知り、素直になれた悠人。このシーンについて、高橋さんは次のように語っていました。

お父ちゃんもお互い様。お互いに本音が言えなかったから、謝らんでええと思いましたね。

お父ちゃんは素直になれない想いをノートに書き綴っていました。そのノートがあったからこそ、こうして悠人と分かり合えたのですが、やはり気持ちというのは、直接相手に言葉にしないと伝わりませんよね。せめて生きているときに、そのノートを読む機会あれば・・・と思ってしまいます。

脚本家の桑原さんはこのシーンに苦戦を強いられたようで、たった一行のシーンに自問自答を繰り返したといいます。そして最後は、役者さんに託したそうです。

またこのシーンを演じられた、岩倉悠人役の横山裕さんについて、制作統括の熊野さんは、次のように語っていました。

この仏壇のシーンのあとに、舞と母とカレーを食べるシーンがあるんですけど、この悠人を演じて、横山くん自身がホッとしたと言っていました。

カレーを食べるシーンあったな〜と思い出しました。たしかにこのときの悠人は、ようやく素直になれたことで表情が和らいだ印象がありました。

1位:舞ちゃんと貴司くんのエピソード(94話と96話)

舞ちゃんと貴司くんが両思いになるエピソードが第1位でした!

94話は窓越しに2人が話すシーン。そして96話は告白のシーンです。ようやく2人が素直になれ、想いを伝えられたエピソード。その後2人は夫婦になるので、このエピソードは絶対かかせませんね。

私は96話で貴司くんが舞に宛てた短歌がとても好きです。

目を凝らす 見えない星を 見るように
一生かけて 君を知りたい

まさに告白の短歌なのですが、私は最後の”君を知りたい”というのが、とても素敵だなと思いました。おそらくこういときは”守りたい”とか、そんな言葉があてはまるのかなと思うのですが、”知りたい”というのが個人的にグッときます。幼馴染といえど、まだまだ知らない舞ちゃんの姿を一生かけて知りたいという貴司くんの想い。とても一途で純粋な愛ですね。

そしてここでは、梅津貴司役の赤楚衛二さんからのメッセージ動画が流れました!赤楚さんはこのエピソードについて、次のように語っていました。

94話では貴司の短歌を作れない苦しい気持ちに、舞が向き合って支えてくれました。96話では舞への想いに蓋をしていたが、リューから気持ちを伝えろと言われ、貴司が前に一歩踏み出せたシーンであり、幸福感が多々あったエピソードでした。

舞ちゃん、貴司くんがともに一歩を踏み出せたエピソードですよね。2人が結ばれて、とても嬉しかったです!!

番外:貴司くんの短歌の真相

まだ舞ちゃんと貴司くんが自分たちの気持ちを伝えていないころ、舞ちゃんがパイロットになる夢をあきらめ、父の会社であるIWAKURAを引き継いだときに、貴司くんが舞ちゃんへ送った短歌があります。

君が行く 新たな道を 照らすよう
千億の星に 頼んでおいた

当時は、貴司くんから舞ちゃんに送られたエールだと思っていましたが、95話でこれは恋の短歌をオマージュしたものだと明らかになりました。実際に脚本家の桑原さんは、恋心を隠した短歌だということを制作スタッフの方には黙っていたそうなんです!

制作統括の熊野さんも、この真相を知ったときは驚いたようで、もうすでに撮影が進行しているので、この先に影響が出るんじゃないかと焦ったそうです。桑原さんの真意としては、恋心を隠した短歌なので、すぐにバレてはダメだから黙っていたとのことでした。

制作の方もエールの短歌と思いきや、恋心を隠した短歌とは思わなかったと聞き、この短歌を作られた桑原さんもすごいな〜と感心してしまいました。

私のイチ推し!

続いては「私のイチ推し!」のコーナーが始まりました。本日の出演者の方が推している登場人物を語っていたのですが、印象的なお話をまとめてみました。

おばちゃん3人組

おばちゃん3人組とは、IWAKURAで働いていた入江・西口・日高の3人組で、舞ちゃんがIWAKURAで働き始めたころに、一緒に働いていたおばちゃんたちです。

これをイチ推しにあげたのは、脚本家の桑原さん。このキャラクターたちについて桑原さんは次のように語っていました。

誇りを持って働いている方々で、その想いを舞ちゃんがしっかり受け継いだ。

「IWAKURA」の経営悪化時、最初にクビを切られたのが、このおばちゃんたちだったと思います。退職される際、舞ちゃんに「頑張りや!」と伝えていたところがとても印象的でした。

山田さん

IWAKURAの事務員である山田さん。イチ推しにあげられたのは、制作の熊野さんです。最初のころは、あまりやる気のない山田さんで、視聴者からの評判も悪く心配していたそうです。たしかに私も、舞ちゃんが頑張っているのにのほほんとしている山田さんには、イラッとしてしまったものです。

脚本の桑原さんも心配していたそうですが、舞ちゃんの頑張りを一番見ており、それを見て一番変わったのが山田さんだといっていました。

そして熊野さんからは、山田さんの裏設定が明らかになりました。なんと、浩太(お父ちゃん)の親戚の娘さんで、IWAKURAにはコネ入社をしたとのことです。私はこの裏設定を知らなかったので、とても驚きました。コネ入社であれば、最初のあの態度にも納得がいきますね(笑)

むっちゃん

むっちゃんとは、五島編で登場した長濱ねるさん演じる、山中さくらの恋人なのですが、出し方にハードルがあったそうです。

最初のころ”むっちゃん”という名前だけはよく聞くのに、実際には見たことがない存在で、視聴者も”むっちゃん”が誰なのか非常に気になるところでした。

終盤には別の役で、五島出身である川口春奈さんがサプライズ出演されたこともあり、”むっちゃん”は福山雅治さんなのでは?!と、どんどんハードルがあがってしまったとのことです。

制作の熊野さんは、実は実在しないのもいいのでは?と思ったそうですが、脚本の桑原さんと話した結果、24週でばんばが五島を離れるところで、”むっちゃん”を登場させたとのことでした。

このエピソードは面白かったですね。たしかにずっと気になっていた”むっちゃん”の存在。制作スタッフの方たちが出すかどうか悩んでいたとは。でもなんだか想像通りの”むっちゃん”で、やっと登場してホッとしたことを記憶しています。

ばんばからメッセージ

ここでは、舞の祖母 ばんばこと才津祥子を演じられた、高畑敦子さんからのメッセージ動画が流れました!

ばんばの言葉は「舞いあがれ!」ではかかせないものとなりましたが、高畑さんにとっても、生きる道標として心に刻まれたようです。ばんばの言葉で舞ちゃんもたくさん成長しました。またばんばに会いたいものです。

クロージング

以上で60分のファンミーティングが終了となりました。あっという間の60分で、「舞いあがれ!」の世界を再び感じられて、また見返したいな〜と思いました。裏話もすごく面白いですし、作品をより奥深く感じられます。

最後のメッセージでは高橋さんが、「舞いあがれ!」はとても優しいお話、とおっしゃっており、ほんとにそうだなと思いました。それぞれのキャラクターの一つ一つの気持ちを大事に紡いでいく、そんなドラマだったと思います。またスペシャルドラマで「舞いあがれ!」が放送されてほしいです。そんなことを期待しつつ、現在放送中の「ブギウギ」も楽しみたいなと思いました。

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