見出し画像

「だっさ(笑)」

最初に
創作大賞2024 エッセイ部門に
二作品エントリーしています。よろしければお読みください。

お昼ご飯はゆうべのカレー
能登半島地震、その時 〜経験者・避難先の地域として・爪痕〜



小学校の授業参観での話


小3くんの席は1番後ろだったので
私は教室の後ろに陣取って見ていた。

ノートパソコン(タブレットって言ってるけどノートパソコン)、ノート、筆箱が机の上に乗っている。

机狭っっ!

末っ子くんの筆箱の蓋がプラプラしていて、いつ引っ掛けて落とすか気がきじゃなかった。


ふと、隣の女の子が鉛筆を落とした。

拾おうと椅子から離れる女の子。

立ち上がった拍子に
机の上にあったえんぴつキャップも
転がり落ちてしまう。

それを見ていた
私の隣にいた夫婦の内のお母さんが一言

「だっさ(笑)」






『あたしゃびっくりしたよ』

思わず私の心の中のまる子が呆れ顔で肩を竦める映像と共にあらわれる。

え?今ダサッて言った?

えーと……お宅の娘よね?

まぁ、他人だった方が問題だわ。

え?

いや、普通にあるあるじゃん?

え?

可愛らしい風景じゃない?

そりゃ、その日の気分によっては

「もー、何やってんのよ」

って、言いたくなる時もあるだろうけれど。

「だっさ(笑)」は・・・

私に聞こえてるってことは

その娘ちゃんにも聞こえてるよ?

授業参観公衆の面前で言っちゃうって事は・・・


末っ子くんを何気ない顔で見ながら

私の頭はパニックになってました。


隣のお母さんの「だっさ(笑)」が残ってもやもやしたまま。

しばらくして、気付いたんです。

あの“ダサい”は、お母さんが自分に向けて言う感覚と同じだったのかもしれない。

自分自身に対してはたまにあるじゃないですか。

ちょっとしたところで躓いて慌てて態勢を整えた時、何もない所なのに躓くなんて
“ださいな、自分”の

「だっさ〜(笑)」

みたいな、恥ずかしい気持ちと少しの現実逃避感からくる自分卑下。


本当にダサイと思って言ってた可能性もあるけど
(そっちの方が親子関係としては深刻な気がする)

ひょっとして、あのお母さん、
自分と子供を同一視・・・同化?しすぎちゃってて共感性羞恥みたいなのが働いたのかな??


って気付いて。


でもそうしたら、お母さんは(良くない事だけど)自分と娘を混同?までして娘を大切に育てようとしてるのに、
出てくる言葉のせいで娘は傷つくかもしれない……

って考えたら、悲しくなっちゃった😭

母親の立場としても、
言われる子供の立場としても。

専門的な事は何も学んでいないので
直感と創造力だけですが、
私自身が授業参観を
子供と自分を“切り離す”事を
意識しながら見ているため、
実はすごく疲れる行事だったりします。

1番下は3人目なのでもう慣れましたが。


家族に関する記事はこちらにも

私にご興味を持ちましたらこちらをどうぞ

読んで頂いてありがとうございます☆
スキして頂いたら嬉しいです♡
コメントして頂けたらドキドキします♪
それではまた(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

この記事が参加している募集

育児日記

サポートして頂いたら、とんでもなく舞い上がります。 「頑張ってるね」の気持ちを素直に嬉しく受け取る体験をしたのはnoteが初めてかもしれません。 あなたのサポートを糧に、他の誰かに「頑張ってるね✨」を届けたい✨