キタダmusic room 1 たった1音で落ちる夢 “Darn That Dream” Bill Evans and Jim Hall

最初の1音が、すべてを語っている。
あ…。
あの人に逢えた。
その、ときめきとざわめき。
そして、ここは夢。
夢と知っていれば覚めずにいたのに。
切なすぎる。でも、しあわせな夢だった。
ぜったいにあんなふうに逢うことのない人。
タイトルの「いやな夢」は、覚めたくないのに覚めてしまう夢、という意味にとりたい。
くどいかもしれないけれど、
最初の1音がこの世界観にわたしを投げ込んでくれる。
他のミュージシャンの演奏も聴いたけれど、余計な音が多すぎる。jazzyな雰囲気になりすぎる。
この世界観は、音の数が少なくてこそ。
音が少ないからこそ、「ここは夢」と思える。

疲れたときに愛聴している演奏です。




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