キタダヒロヒコ詩歌集 EXTRA 詩を書くしかない生き方を選んだから詩人なのだ
少年期から詩を書いてきた。
詩と生活のどちらに比重を置くかを真剣に葛藤する、そういう段階を、たしかにわたしも経験した。
詩を書くことが生活の糧になる、そんな人生を選べるはずなどないことなんて、書き始めた最初のころからわかっていた。
「詩を生活の糧にする」人が「詩人」ではないことも。
詩は生活の余滴。
そう語る人に会って、うなずいたこともある。
そのときは、心からそう思ったような気もする。
でも。
そうではない生き方を選んだ者がいたことも知っていた。
じつは自分自身がしんそこ