1999年から2003年までの阪神タイガース その㊹
「なぁ、自分よう見るよな。入らへん?」
僕らの二次会には時折プロが紛れていた。
それは21号門前や阪神電車の駅構内では無い。
ホワイティや阪急東通りに男は出没した。
デーゲームのプロ主催の二次会で舞台袖にいる男。
男の目つきは鋭く独特の眼力があった。
収納したポールと大きなバッグを持ち歩く。
いつも私服だった。
お世辞にも今時の若者とは思えない、何かを捨て、犠牲にし、一つの事に賭け日々生活をしている風貌があった。
男は喧騒に動じる事なくいつも僕らの二次会の様子をじっと見