心は乱されるのが当たり前(人の生きる意味)

 では、平静を保つ努力だけで本当に現実を生き抜くことができるのだろうか。これには反対である。心がかき乱されることは日常茶飯事である。心をいかに律するのか。
 心のかき乱される要因は、外的なものと内的なものに大別される。突然雨が降ってきたり、ボスの機嫌がたまたま悪かったりと、また、今日決めている予定の範囲まで研究が進まなくてもどかしくなるといった要因である。日ごろから心をかき乱されたときの逃げ場を用意したり、心が乱されるパターンなどを分析し、その出来事を予想したりするのである。
 私は、心がかき乱れる出来事もしくは、心がかき乱されている自分にもまた生きる意味をわずかながらに感じるのである。
 精進とはこのような心が乱され、あれこれ躍起になることも含まれるのではないか。

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