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2023年4月からM1,気象・水文学系の研究室に所属. 内容は気象予報士試験の勉強,趣…

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2023年4月からM1,気象・水文学系の研究室に所属. 内容は気象予報士試験の勉強,趣味の登山を予定.

最近の記事

地球温暖化関係

 今回は,苦手な一般知識の地球温暖化関係をまとめます.特に苦手なのは具体的な数字を聞かれる設問です.例えば,100年間で実際の気温変化や人為起源の二酸化炭素の何%が大気に残るのかといったかんじです.これらの問題を解くために必要な知識をまとめます. 年平均気温のトレンド  上のグラフは地表の全球平均した気温の経年変動.トレンドの値は0.74[degC/100 yr].1980以前とそれ以降では気温のトレンドの傾きが大きく違うようにみえる.「気象庁の世界の年平均気温」を確認す

    • 角運動量保存則

      chromeのmarkdown viewerでは数式がうまく表示されないので... 普通の角運動量保存則と、 $$ mv = \rm{const}  $$ 同様に、角運動量保存則は $$ mr\omega = \rm{const} $$ である。これを3次元極座標で表現すると、 $$ mR\cos\phi(\Omega R\cos\phi + u) = \rm{const} $$

      • 一般知識の計算関係まとめ

        なるべく暗記量を減らすプロジェクトの一般知識の計算編です. 雲粒の終端速度速度 $${V}$$ で落下している雲粒にはたらく抵抗力$${F}$$は $$ F = 6\pi r\eta V $$ である.ここで大事な変数は雲粒の半径$${r}$$とその速度$${V}$$で,定数は一つにまとめてしまう. $$ F = KrV (K\equiv 6\pi\eta) $$ $${K}$$を使った式さえ覚えておけば終端速度も導出できるようになります.終端速度では,雲粒に係る

        • 専門知識 Memo

          第1章 地上気象観測世界協定時と日本標準時 JST = UTC + 09:00 気温の観測 高さ1.5m 標高による更正は行わない 日照時間の観測 直達日射が120W/m2以上の値を示した時間 この値は物体の影が映る閾値 風の観測 単に風速:10分間平均風速 瞬間風速:3秒間の平均風速(0.25分毎の12回の観測を平均) 突風率(ガストファクター):最大瞬間風速/最大風速 ノット(kt)$${\times \frac{1}{2}}$$ = 秒速(m/s

        地球温暖化関係

          一般試験 Memo

          備忘録です. 第1章 太陽系の中の地球摂氏(t)と絶対温度(T)の変換 :T = t + 273 第2章 大気の鉛直構造各圏の高度の目安 対流圏:0~11 km 成層圏:11~50 km 中間圏:50~80 km 熱圏:80~500 km 成層圏界面で気温が極大になる理由 紫外線は成層圏界面で最大 密度のもっとも小さい成層圏界面の空気は暖まりやすい 中間圏界面の上下の違い 均質圏:対流圏・成層圏・中間圏までの乾燥空気の成分比が一定の層 非均質圏:中間

          一般試験 Memo

          大気の大循環(気象予報士試験・一般)

          はじめに 気象予報士試験の一般分野に頻出する 大気による潜熱・顕熱の南北輸送の緯度分布 鉛直循環と波動による熱の南北輸送の緯度分布 降水量と蒸発量の緯度分布 を大気の鉛直循環(図1)を中心に説明してみようと思います.モチベーションは暗記事項の削減です.  考え方は参考文献とほぼ同じで,気象予報士試験に出てくるグラフの解釈を備忘録として残しておきます. 大気の鉛直循環 図1には3細胞循環と呼ばれる3つの鉛直循環が示されています.赤道から極側に向かって,ハドレー循環・フ

          大気の大循環(気象予報士試験・一般)

          『雪国』ゆかりの地と柱状節理@清津峡

           2023.5.13(土)に越後湯沢に行ってきました.  注目ポイントは,川端康成の『雪国』ゆかりの地であることと,清津峡にある柱状節理です.柱状節理は岩石にできた六角形の割れ目のことです.溶岩やマグマが冷えて固まるときにできる特徴的なものです. 越後湯沢駅周辺の散策 清津峡行のバスは越後湯沢駅から出るのですが,本数は少ないです.バスが来るまでの間に越後湯沢駅周辺を散策しました.  写真は主水公園にある川端康成『雪国』の石碑です.石碑には という『雪国』の一節が刻まれて

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