見出し画像

01.明日への地図を探して #映画感想

1.今日の余談(noteを始めた理由)

退屈に飽きた。もっと言うと、人生に飽きた。
先月会社を退職し現在は無職。
「吉田君なら何でもできるよ」と言われるのは、今が無色だからか。
(おもんな)。
何者でもない私は、退職から19日が経った今日、ようやく退屈に飽きた。

先日、引きこもってばかりではいけないと、映画がコンセプトの喫茶店、カフェセバーグさんにお邪魔した。
マスターはメリハリをつけて映画を観るために、100点満点で点数をつけているのだそうだ。
サブスクリプションにより、無限に映画が配信される昨今。ダラダラと映画を観ている実感があったため、私もそろそろメリハリをつけなければとは考えていた。
そこで私も点数をつけることにした。

『あらすじ』は、あまり負担にならないようコピペしてある。
『こんな日に観て』は、私のこだわりだ。
大前提、映画作品は須らく素晴らしい。
評価に関しては、誰とどんな環境で観るか、最も大事なのはどんな心境の時に観るかだと考えている。
そこで、より楽しんでいただくために『こんな日に観て』と記載した。
しかし映画に親しんでほしいと考えているため、勧める度合で☆制度を導入した。
3.5以下 :人には勧めないが、アウトプットしたい場合のみ記載。
3.5~4.0:映画好きにはおすすめ。
4.0~4.5:普段映画を観ない人にもおすすめ。
4.5~5.0:みんな今すぐ観てくれ。
ネタばれを踏みたくない方は、『評価・感想』を飛ばして、『まとめ』だけ読んでくれると幸いだ。

話がそれた。
どうやら私は、話すのは得意だが書き出すのは苦手なようだ。
少し完璧主義なところも良くない。
どうせ書いた後に、編集したくなるのだろう(苦笑)。
まとめるにあたりnoteを選んだ理由としては、
現在のチャレンジを発信・自身の価値観のアウトプットとしてnoteを活用している友人達がいる。彼らに勧められたからだ。
それでは行ってみよう。明日への地図を探して。

2.あらすじ

タイムループにはまり込んでいる2人の十代の若者。そこから抜け出したいマークと、とどまっていたいマーガレット。見逃してしまいそうな日常の小さな奇跡を共に探していけば、同じ日が繰り返される理由を見つけ、そして、そのタイムループから抜け出すきっかけをつかめるかもしれない。

3.こんな日に観て

・うまくいかない日
・日常に退屈を感じた日
・明日が来てほしくない日

4.評価・感想

★★★★☆3.8 映画好きにはおすすめ。
視聴方法:実家・アマゾンプライム
今年観たアマゾンオリジナル作品、いずれも非常に満足度が高い。
主人公マークはタイムループする世界で、日常のちょっとした奇跡を探したり、人助けに時間を費やしている好青年。
彼の目線で進むストーリーの中にはコメディ要素が多く、生きているってちょっとした「奇跡」の連続だと思う。生きてるって良いなと。
また時間も99分とお手頃な作品だ。
どこかあたたかく、でも説教がましくない映画を観たい、そんな日にオススメの作品だ。

以下、ネタばれあり

  • 中盤以降の展開
    マークは繰り返す日々の中で、絵やスケボー、楽器などを少しづつ習得している。
    暇つぶしでも、行動をしている彼は魅力的だ。
    ただ彼は、なぜ時間にとらわれているのかがわからない。
    後半に差し掛かり、主人公の目線が変わるのが1つ面白い仕掛けだ。

    これはマークの物語ではなく、マーガレットの物語だったのだ。
    立ち止まっているマーガレットは同じ日々を繰り返す。
    彼女はここに残りたいのだ。
    マークに連れられ町中に起こるささいな奇跡を探す中で、1つ奇跡が足りないことがわかる。
    重要なのは、彼女が現実を受け入れて行動した時に、奇跡が足りないと気づくこと。
    そしてそれは「愛情」として現れる。マーガレットにとってのだ。
    そう、マークが時間にとらわれた理由はない、これはマーガレットの物語なのだから。

  • 吉田的解釈
    愛情も1つの奇跡だ。
    だからこの作品では「奇跡」=「愛情」とも意訳できる。
    正しくは、
    愛情は奇跡を起こす。しかし行動をしなければ、前進はしない。
    時間がループを始めた原因も、元は彼女の母への「愛情」からだ。

    そうかといって、マークはただ巻き込まれたかわいそうな青年ではない。
    彼は「行動」をしているから、何かを習得し、前に進んでいる。
    また彼の方が先に彼女に惹かれていたし、彼女の残りたい理由に直面する中で、彼の前進は家族へも奇跡を起こす。
    これまで1回として変わらなかったマークの周りの、少し残念な現実が(愛情のある)ささいな行動で、前向きな方向に進み始める。
    だからただ巻き込まれただけではない。
    彼は自ら行動し、巻き込まれた意味(最後の奇跡)を手に入れたのだ。
    誰だって奇跡は起こせる。少しの愛情と、少しの行動で。

5.まとめ

この映画は、自己肯定観(日常)を上げてくれる。
私にとって自己肯定観は、死生・日常・向上の3段階のフェーズに分かれている。これはまた後日まとめることにする。
最後に、映画からのメッセージも含めた、今の私が感じたポイントをまとめる。
・つらい時は立ち止まっても良い。
・気負いすぎるな。探して見つからないものは、立ち止まったときに、向こうからやってくることもある。
・一瞬一瞬が奇跡の連続だ。そしてその積み重ねが人生だ。
・ただしいつまでも立ち止まっていてはいけない。
・奇跡はいつだって、自らが動き出した瞬間に始まる。
・現実を受け入れ、奇跡を起こそう。少しの愛情と、少しの行動で。

退職後、私の時間は止まっている。
そこで映画への「愛情」で「行動」してみた。
続くかはわからない、ただ続かなくても良いから書いてみようと思った。
退屈に飽きたから。

この記事が参加している募集

#映画感想文

66,776件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?