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AIRを見に行った時の劇場内の空気

世界的に大人気のバスケットシューズの制作秘話を描いた映画
【AIR】を見に行った時の事だった

私はいつも通り1人で映画館へ足を運んだ

仕事帰りなので靴はスニーカータイプの安全靴だ

金曜日の公開日ということもあり、劇場内はわりと混んでいた

その日は楽しみにしていた映画の公開日という事もあって、仕事を早めに切り上げたのだ。

後から社内で
「その日のあいつは、疾風の如く早く去っていった」
と語り草になるほど、素早く会社を出た。

なんとか18:30の回に間に合った。
その日はちょうどど真ん中に近い席をとれた。
2つ離れた場所に2人組の女性が座っていて、女性の年齢をアレコレ言うのは失礼だが、見たところ、30代かもしれない。もしかしたら、20代?いや、40代?それはないか。
年齢は置いといて、靴はスニーカーを履いていて、暗くてよく見えなかったが、AIRジョーダンだったかもしれない!
安全靴の自分が恥ずかしくなった。

そして、映画が始まると、バスケットボール弱者、スニーカー弱者の自分としては、知らないことだれけでとても感心した。
特に当時のNIKEやadidas、CONVERSEのパワーバランスがイメージと全然違って目からウロコ!

そして、その2人組の女性もそれは同じで、「へぇ〜」とか、「そうそぅ」などと、2人でヒソヒソあいづちを打っていた。

気にならない程度なら、こーゆーのは映画館ならではの醍醐味というか一体感で、スパイスになって映画体験としては+に働くと思っているので全然アリ!
心の中で「だよね!俺も知らないことばかりだよ!」
と思って鑑賞を続けた。
後半になって、スニーカーのデザイナーが、スニーカーの色の赤を多めにして、NBAの規定を違反するスニーカーにするエピソード(これ以上はネタバレを含む為割愛)になった時に!

隣の2人組が
「えぇーーー!」
とめちゃくちゃ驚いていた。

スニーカー弱者なのに、何故かその話は私は知っていたのだ。

映画が終わって明るくなって、隣の2人組に
「いくらスニーカー好きでも知らない事もあるよね!うんうん!君たちびっくりしたか!そーか、そーか!この映画を見て1つ物知りになれて良かったね!映画って本当に素晴らしいよね!」

と言いたいのをぐっとこらえて、映画館を後にした。






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