見出し画像

マイケル・ジョーダン

“何かを始めるのは怖いことではない。
怖いのは何も始めないことだ”


実にマイケル・ジョーダンらしい言葉である。
しかし、言葉の裏には│途轍《とてつ》もない程の
覚悟と不安と自信とがあったと思う。

しかし、それを口にしてはいけない。
心の中でそれを制する程の力で、
弱い自分を押し殺して前に進んでいるからだ。

彼のこの言葉は正論だ。
何かを習慣であれ、生き甲斐であれ、何かしら
の事をやっていれば、それに没頭できるので
死ぬ前には笑顔で死ねるだろう。

しかし、色々な事に対して、始める機会が
ありながらも、始めなかったなら何もする
事も無いし、誰とも話す機会は無くなる。

何もせずして、何かを得ようとしている人を
たまに見かけるが、そんな都合の良いような
考え自体持つ事が愚かだと思う。

“何かを始めるのは怖いことではない。
怖いのは何も始めないことだ”

マイケル・ジョーダンの言葉とイチロー選手
の言葉は実に似ているものが多い。
スポーツ選手として自分でしっかりと幕を
降ろせる人間は数少ない。

昔、上岡龍太郎が最後に出たテレビ番組は
深夜にやっていた番組だった。
笑福亭鶴瓶が司会で、上岡龍太郎と二人で
出ていた。

上岡龍太郎がこれが最後の番組だと言った
時、笑福亭鶴瓶は戻ってくるに決まってると
言ったが、私は絶対に戻ってこないと思った。

目でそれを語っていた。
満足した目をしていて、照明のせいかもしれ
ないが、目が輝いていた。

もしかしたら目薬程度に涙が出ていたのかも
しれないが、戻らないことだけは理解できた。

自分で幕を下ろすのは、自分に厳しい人間にしか
出来ない。当然だが、他人や相手にも優しく
出来る人でないといけない。

人生の幕引きでは、これまで多くの人が好ましく
ないと思うような幕の閉じ方をしてきた。

最期は笑顔で死にたいと私も思っている。
それを成すには、人生で生きている時に、
どれだけ満足できたかによって決まる。

何も無いカラの心では、何も感じる事は出来ない。
心が満たされた人は、その想い出に
沈んでいくように死を迎える事が出来るから、
笑顔で死ねるのだと私は思っている。

自分の人生を他人によって、思っている事と
逆の事をしてしまうような弱い心を持っていたら
一生、誰かの言いなりの人生になるだろう。

誰もそんな人生は望んでない。
だからこそ、今、すぐにでも何かを始めるべきだ
と思う。時間は今も進み続けている。
それに対して、行動も同じように進まなければ
ならない。

時間の浪費ほど無駄なものは無い。
取り戻すことが出来ないモノだからだ。
時間だけは、誰にも取り戻せない。

それは非常に大切な事ではないだろうか?
生きているだけで浪費し続けている時間に対して、
何もしないのは、時間に対する侮辱である。

“何かを始めるのは怖いことではない。
怖いのは何も始めないことだ”

マイケル・ジョーダンも言っているように、
何も始めないことこそ一番怖いものだと言える
はずだ。

疲れたら休めばいい、しかしずっと休み続ける
のは無意味でしかない。
我々の人生はまだまだこれからだ。
だからこそ大切にするべきだと私は考えずに
いられない。

実際、noteを始めた時、自分のあまりの不出来さ
に呆れた。体験する事によって自分自身が見えた。

だからと言って、私はそこで諦めなかった。
やると心に決めた事だったからだ。
やる前から当然、苦難しか無い事は分かっていた。

ただ現実に目の当たりにした時のショックで、
前に進むか、そこから動けなくなるか決まる。

私は前に進んだ。とにかく前に進んでいった。
そして前進することにより、目で見て分かる程は
成長している事に気づけた。

だからこそまた前に進める。仮に成長してなくても、
いつか芽が花を咲かせると希望を以て事に臨むのが
正しい事だと言える。

だから私は頑張れる。偉人たちの言葉はあくまでも
参考にしかならない。決めるのも自分である以上、
全ては参考程度でしか生かせないのだ。

自分が動かなければ何も始まらない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?