見て見ぬ振りの感情

私の両親は、とても精神的に幼く
いわゆる機能不全の家族だった。



私は生まれた時から
疳の強い子供で情緒不安定だった。


母親のお腹にいたときに
母親が情緒不安定だったのか?と推測している。


両親は、駆け落ちという選択をして
一緒になっている。


どちらとも、親と仲が悪く
母は父と一緒になったことで
実家とは絶縁状態になっていた。


父も母も、特に母親と仲が悪く
愛情を受けることができずに二人とも育っていた。

二人とも、愛情不足の中
お互いに共依存状態の中


その中で、私は生まれた。


その後の両親の人生を知っている私は
そう推測している。


そしてわたしは
幼少期から誰に対しても全く心を開いておらず
人が怖くてビクビクして不安だらけだった。


わたしは、ずっと両親に愛されていないと感じ
鬱蒼としたものを抱えて、ずっと生きていた


自分が結婚した時も
そんな想いを抱えたままだったので
当然上手く生きられず
その後生まれた子供たちにも
ストレートに愛情表現できずにいた。
主人に対してもそうだった。


私が抱えていた屈折的な愛が原因で
26年で終止符を打った結婚生活の半分は
家族にとっても
とてもしんどいものになっただろう。


しかしこのことを私は認めたくなかった。
私は間違っていない
私は正しい道を選んできたのだと。

だから、このことをずっと見て見ぬふりをしてきた。

今日まで家族に対する後悔や罪悪感を見ないように生きてきた。


それを見て自覚してしまったら
現状から身動き取れなくなってしまう自分がいたからだ。


色々落ち着き、自分がリラックスしていられる今になって、ようやくそこに目を向けられる様になった。



後悔、罪悪感
そこにやっと目を向けられるようになった。


私は家族をとても愛していたのだ。


そして今も愛している。


ストレートに愛情表現ができなかったこと
家族とちゃんと向き合ってこなかったことを
とても後悔していて、それに対して罪悪感を持っていることをちゃんと認識した。


奈良時代のお友達で
嫌だなぁと思っていた人がいた。
なんとなく合わない…

何が合わないのかよくわからなかったが
今ならはっきりとわかる。


この人の家族に対する態度が
昔の私とそっくりだったからだ。


家族をとても愛しているのに
愛してないふりをしていた。
文句ばかり言って、愛情がないふりをして
愛情表現をせず‥

でもとても家族を愛している。


昔の私と同じものを感じて
見てこなかった後悔と罪悪感に気づくのが嫌で

そこに対して嫌だったのだと気づいた。


今気づいて、ホッとしている自分がいた。


この感情を無きものにしていたのだから
心からホッとすることはできないよね。


ずっと気づいてほしかったのに、ごめんね。


これから残りの人生
目の前の人とちゃんと向き合うね。


気づかせてくれてありがとう私。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?