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きのことココダトレイル「5日目: ヘリ搬送1日に3組…?」




(1) 引き継ぎ

小さな村(Eora Creek?)

 軍曹の体調に合わせてゆっくり下ったところに小さな村がありました。すぐさま休憩用の小屋が用意され軍曹は横たわる。

緊急の衛星携帯電話を取り出し、受け取った天パぼうやは電波を確認。

ダメだ電波が入らない。

少し谷間に位置する為、電波は届かず。何人かのパプアニューギニアのクルーと一緒に、もと来た道を登り直すことになりました。

じゃあ行ってくる。

残されたのは軍曹と4人。

軍曹は力を振り絞りながらリュックから荷物を取り出し引き継ぎを始める。まずはポーターやクルーのお給料、買い出しの食料代、バス代その他諸々の支払いをボスと済ませる。

日程の確認。
ボスが全てを把握しているから残りの日程については彼に任せ、安心するようにと我々に伝える。

戦場の説明について。
メモ書きのようなものを渡される。

最終日の慰霊祭について。
何をすべきか。慰霊祭の進行について、その時に読み上げる言葉を確認。

そして引き継ぎは終了。

随分と時間が経った…

軍曹が休む小屋

(2) 天パぼうやが戻る

ヘリコプターとは連絡が取れた。

搬送の最短は明朝、日が登ってから。今日は既に1人搬送して、午後にも2人搬送予定がありこれ以上予定は組めないとの話。

それでOKとし、明日朝一番で仮予約した。

1日に3人搬送?
そんなに沢山の人が搬送される…希望する…

軍曹とクルー1人を残し、我々はお昼を食べ、準備が整ったら出発することになった。

じゃあもう一度ヘリに連絡してくる!

(3) 慰霊祭

慰霊祭の場所に近いところ

 私はここでも小さな慰霊祭をしよう…あの坂を上がったところで谷に向かって。決めた!

「きのこー!きのこ。どこ行くの?」

セクシーボイスだった。

「慰霊祭をしようかなと思って…」

「だったら、僕も一緒に参加してもいいかな?」

「あっ、えっ、うん。もちろん、嬉しいです。
あの丘を登ったところにしようと思うんだ。」

「じゃあ行こう!」

「うん。」

そして丘の上で深呼吸。
友人の歌う君が代を流し、一緒に斉唱。そして黙祷。

2人で少し会話。内容は全く覚えていないのですが…

「ありがとうセクシーボイス!」

「こちらこそ、1人で向き合いたかったかな?
無理言ってごめん。ありがとう。」

涙が出ていました。

でもそんな顔は見せられない。ありがとうセクシーボイス。きっときっと私達の気持ちはここに眠る兵士の皆さんに届いているはず…

この先もずっと平和な世の中を維持できるように、私に出来ることを考え続けたいと思った。

何ができるのか

(4) そして出発

 
 皆一人一人軍曹に挨拶して出発。

「きのこ、海岸地帯はボスも一緒だから大丈夫だと思うけど、気をつけて。」

「ありがとう。私達は大丈夫だから、治療に専念して!」

さぁ、皆で力を合わせて残りの日程をこなそう。まさかのハプニングでしたが、我々一人一人が自覚を持ち、協力しあって。

大丈夫。この仲間と一緒ならば何があっても乗り越えられるという自信がありました。

何がそう思わせたか…なんだろうな、この人達とずっと歩き続けたい、旅が終わって欲しくないと思う自分がいました。

(5) キャンプ地はTempleton’s Crossing

 少し足早にキャンプ地に向かって歩き出す。
集中して歩いていたと思います。気持ちが一つになった感覚はありました。

ココダトレイル

今見直すと素晴らしいジャングルのトレイルの雰囲気が伝わってきますね。なんだか、改めてドキドキ。こんな場所を歩いてみたいなと思う自分がいます。

この辺り、ヒルのスロープと名付けられています。
全然いませんでしたが…笑

発掘調査

村の手前、発掘調査中、侵入不可の標識がありました。川の向こう岸にいる人に手を振る。

オヤツタイム。

Black Twisties! 見た事ない✨

赤に近いオレンジ色したTwistiesでした。

そしてもちろん泳ぐ!

流れが早い川
村の子供達がこちらを伺う

この日は、持ってきた折り紙で現地の子供達と遊ぶことに。子供達は恐る恐る近づいてきて折り紙を受け取る。

セクシーボイス、らんま1/2、天パぼうや、デンタルモデルもワラワラと集まり、皆で一緒に作り始める。

昔作ったよなー。何を覚えてるかな。

紙飛行機とか作れない?

あっ、いいね、それやってみよう。

紙飛行機大会が始まりました。皆楽しそう。らんま1/2が、軍曹喜んでくれただろうな、この姿見せたかったとポツリと呟く。皆、軍曹がいない寂しさを感じてました。

デンタルモデルがいいました。

きのこ、僕さ、鶴を折ってみたかったんだ。
教えてくれない?

もちろん!任して頂戴。
生粋の日本人が教えちゃる。

という事で、改めてどこかのタイミングで一緒に折り鶴を作りました。それは日記に書いていなかったので旅のどのタイミングでそれをしたか、思い出せないのですが、皆が囲んでいるダイニングテーブルで2人で鶴を作った姿は思い出されます。

折り鶴の国際交流。

そしてひと段落したところで傷の手当てごっこ。
みんな足の状態が酷い…

セクシーボイスが、僕の足も皮がむけて痛いと言って見せてきた足の状態が酷いのなんの。

まったく手当てをしてこなかったかかとは皮がペロンと広範囲が剥がれて剥き出し。。その状態で歩いたの??ありえなすぎる😱😱😱皆ショックを受ける。

「僕は痛さに耐性があるみたいて、、テヘペロ」

「いやそれは酷すぎるから、うつ伏せになって!」

セクシーボイスのセクシーな足👣

はい治療終わりました。

皆の傷ついた足がずらっと並ぶ光景。
頑張ってくれてる、私達の足。

夕方には雨が降り出しました。

このテントに何人の人がいたか、、
かなりの人数の大人と子供が
夜を過ごしていました


こんな月が出ていました

(おしまい)
読んでくださってありがとうございました。

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