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無意識にカスハラ?をしてしまうところだった~手厚いサービスを当たり前と思うのはもうやめよう

最近よく行く整体の話

私はふだんデスクワークで肩や首、腰が痛くなることが多く、定期的なメンテナンスのため、月に1回程度、整体に通っています。

最近とても腕のいい整体を見つけました。

整体やカイロプラクティックというと、関節をガキッ、ポキッと鳴らして、いかにも効果があるげな施術をするところが多いですが、その整体はとても不思議なお店で、そのガキッ、ポキッをやりません。

施術台(ドロップベッドというらしい)のパーツを上下動させて肩や腰に衝撃を与えたりはするものの、主な施術は、指で首をピッと押すだけ
「これで歪みが取れました」と言うのです。

え、そんなわけないだろう・・・
指圧も関節ポキッもしていないのに楽になるはずがない・・・はずが・・・肩が軽くなっているではないですか。首もよく回る。

本当に不思議ですが、指で首を軽く押されただけで、身体がずいぶんと楽になりました。

原理はよくわかりませんが、そのおっとりとした施術者が曰く「神経に作用させた」とのこと(よくわからん)。
よくわからないけど腕は良さそうなので継続的にこの整体に通っています。
でも、今日書きたいのはそのことではなくて。

予約したのに店が閉まっている

先日、WEBで16時にその整体を予約して、10分ぐらい前にお店まで行ったところ、ドアが閉まってる。中の電灯も消えてる様子。

今日は16時開店なのかな。もう少し待ってみよう。

でも、5分前になってもドアは開かないしお店も暗いまま。
これはひょっとしてWEB予約が見落とされたのか(実はこれ以前に予約を見落とされたことが1度だけあった)。店長おっとりした感じだし。
入口に書いてあった電話番号にかけてみましたが、「現在営業時間ではありません」というアナウンス。

腕は良くてもこれでは困るな、帰ろうか、でもその前に来た証拠を残すために予約の確認メールに返信を打とう、チクッと言っておきたいし、と思ってスマホをポチポチ打っていたその時、きっかり16時ちょうどにお店の電気が点いてドアも開きました。

なるほど。
16時開店だから16時きっかりにお店を開けただけか。
何もおかしくない。

逆に、予約の5分前には店の中に入れて当然と思っていた自分の方が、手厚いサービスを期待していただけなんだと気づきました。

始業時刻前に準備しておくのが当たり前?

予約が16時(この日は始業も16時から)であれば、16時に入店できれば別に問題ないですよね。
その時刻以前に電話が繋がる必要もないわけで。
それでも、5分前に閉まっていることに違和感を覚えた自分は、手厚いサービスが当たり前という文化に慣れすぎているのかもしれません。

話は変わりますが、私が勤めている職場では、始業時間が8時45分でも5分前には仕事ができるようにしておかなければいけないという暗黙の了解があり、8:45以前に電話が鳴っても普通に対応しています。

また、以前の職場では、ある時期に市民からの大量の窓口申請を受け付ける業務がありました。
受付時間は9時とはっきり書いているのですが、なぜか一部の利用者(高齢の方が多い)は8時から庁舎の外で並んでいます
特に初日は行列ができるぐらいの状況になります(季節は冬です)。
申請期間は1か月あります。
早く申請を済ませたいという心理なのでしょうが、初日に来ようが、2日目以降に来ようが、申請の効力に何の影響もないのにです・・・

9時にならないと受付はできないので、8時に来たその方たちはずっと待っているわけです。
その方たちは勝手に早く来ているだけなので、特に対応する必要はないはずなのですが、高齢の方を寒い中、外で待たせていてはいけないという配慮から、毎年その時期は職員が数人、朝8時ぐらいに出勤して、その方たちを庁舎内の会議室に案内するという業務が発生していました。

いま考えると不要な、過剰なサービスだと感じます。
(別にその高齢の方たちが、始業前に中に入れろと言ったわけではなく、先回りして当方が手厚いサービスをしただけですが、利用者側もそうしてもらえるとそれが当たり前になってしまいますよね)

こちらの案内を無視している方に、人件費をかけて対応するのはちょっとおかしいと思いますし、この話は数年前のことなので、今の時点ではそこまで手厚くはしていないはずです。
役所も人手が足りない以上、手厚すぎるサービスを続けることはできません。

消費者も意識を変えないと

私自身、仕事の中では、無駄な業務がないか意識をしているつもりです。
ですが、今回の整体のエピソードで、いざ自分がサービスを受ける側になると、無意識に手厚いサービスを求めるバイアスがあったのではと改めて気づかされました。
(私の場合、予約の5分前には開いているものだと思った程度なので、そんなに過剰なサービスを求めたつもりはないのですが)

そういうマインドが、社会の至るところで無駄な仕事や過剰労働を生んでいるのかもしれないなぁ、と感じます。

人手不足がますます深刻化する日本で、手厚いサービスは維持していくのは難しい。
消費者サイドとしても過剰なサービスを求めるマインドは変えていかなければいけないと思った次第です。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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