小さな幸せ。でも幸せは幸せだ
先ほどまで私は自己嫌悪していた。
過去にしてしまったこと。それで迷惑をかけたり傷つけたこと。
いっそ消えたい。とまで思ってしまった。
だがふとスマホの画面を見たら、明日は雨という通知が来ていた。
なぜかその通知を見た時、心が躍った。
雨の日に歩くのは億劫だ。濡れたら嫌だし、傘で片手が塞がる。
でも、部屋の中で聞く雨の音は心地良い。
ゆっくりと飲み物を作って、雨の音を聞きながら本を読む。
窓の外を見て、コンクリートの色が染まるのを眺めるのも良い。
道ゆく人の傘の色をぼんやりと眺めるのも良い。
黒い傘をさしている男性。小さい子がさす色とりどりの傘。
どれも素敵で、心が温かくなる。
なんでもないことが幸せなのだと思った。
生きていれば、幸せを感じることができる。
でも、消えてしまったらこの世界で楽しむことはできない。
生きたいな。と心の底から思った。
何か特別なことがなくたって、幸せを感じることができる。
雨でも晴れでも雪でも、幸せを感じようと思えば感じられる。
些細な幸せだ。
でも、幸せは幸せなのだ。
幸せなことで人生を満たしたい。
大きな幸せも大歓迎だ。
でも、小さな幸せも、雪だるまを作る時みたいに、やがて大きなものになるかもしれない。
気分がトゲトゲする時もあるだろう。
でも私は、今日はどんな幸せを見つけられるだろうと、世界を優しい目で見ていたい。
明日も幸せでありますように。
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