コロナ禍で障害のある子に関わる教師が体験していること①
以前、「コロナ禍で障害のある子をもつ親たちが体験していること」(児玉真美編著)という本を読みました。非常に心に刺さるものがありました。その読書日記は以下です。
私は、知的障害のある児童生徒の通う特別支援学校に勤務しています。
障害のある子どもさん、保護者さんがコロナ禍で体験されたエピソードを読むうちに、教師という立場で体験したことを整理したいという気持ちになりました。
2019年3月に全国で一斉休校になった時から、私の「学校」というものに対する見方が大きく変化していました。
「なんか違うぞ」「こんなことをしたいのにできない」という気持ちを常に抱いていたように思います。
私の学校観、指導観、労働観みたいなものがコロナ禍で塗り替えられ、次のステップを真剣に考えるチャンスにもなりました。
コロナ禍は悪いことが多いですが、いや良いこともあったよ、という気持ちでコロナ禍で体験したことを整理してきたいと思います。
今回はアウトラインのみ書きます。
臨時休校中、教師が体験したこと
<悪かったこと>
・教師間で働き方に差が出た。
・「子どもたちに会いたいのに会えない」というストレスが大きかった。
<よかったこと>
・たくさんある時間を有効に使えた。(教材作成、授業計画、研修)
・これからの学校教育について改めて考えることができた。
・オンラインの研修で、遠距離のセミナーを受けることができ、専門性が高まった。
・時間に追われることが減り、体が楽になった。
・学習指導のバリエーションを広げることができた。
学校再開後、教師が体験したこと
<悪かったこと>
・学習活動の制約があり、やりたくてもできないことが増えた。
・消毒、掃除にかける時間が増え、くたくたになった。
・コロナ対応に関する会議がいつ入るかわからない状態で過ごした。
<よかったこと>
・子どもにとって本当に必要な指導内容を厳選して扱うようになった。
・臨時休校中に得た専門性を活かし、指導力を向上させることができた。
・手洗いなどの清潔指導に十分時間をとるようになり、子どもたちの将来に活きる内容で、よい習慣を身に付けさせることができた。
臨時休校を経て、学校再開した、変化の大きい1年間を大まかに振り返りました。
今春からコロナの扱いがインフルエンザと同様のものに変わるかもしれない、というニュースが聞こえました。
「コロナ禍がおさまって、あーよかった」で終わってはいけないと思います。
コロナ禍を通して学んだこと、改めて考えたことは非常に大きいものです。
これを私なりに整理しておくことが、次なるステップにつながると思っています。
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