見出し画像

【アート日記】 芸術の秋 樂焼を味わった

今日は、滋賀県守山市にある佐川美術館へ行ってきました。
普段の駐車場が満車で臨時駐車場に車を止め、美術館通りを歩いて美術館へ。美術館までの道は、季節によって美しい風景が見られ、今は楓の葉が黄色や赤色に色づき始めていました。佐川美術館は、建物までの道も芸術、建物周辺も芸術、建物も芸術だと改めて感じました。


その名も”美術館通り”。楓が色づいていました。


今日の一番の目的は、生涯学習支援美術講座「美学」の受講です。5回シリーズの3回目で、今日のテーマは「コレクション講座 樂焼のはなし」です。

佐川美術館には樂吉左衛門館があり、15代吉左衛門(現在は樂直入)の茶碗、茶入、花入など約200点を所蔵しています。私は樂焼の知識はあまりありませんでしたが、いつもうっとり見ていました。

今日は、樂焼について非常にわかりやすいお話を聞くことができました。

黒樂茶碗のどれにも難しい漢字ばかりの長いタイトルがついており、「なんだろう?」とずっと疑問に思っていました。これは、漢詩からタイトルをつけているということで、黒樂茶碗の力強い作風・イメージと漢字のもつ力が呼応する感じだからという話をお聞きし、「なるほど〜」。

15代吉左衛門は、茶碗は「展示ケースに入れるために作っているのではない。実際にお茶を飲んでもらうために制作し、それらを使う茶室も作った」といいます。「そうなんだ〜。展示されているお茶碗は、茶室で実際に使われるんだ〜。」

樂家の窯は内窯(さや)といわれる小さい窯が内蔵されており、徹底した一品制作ということです。窯というと、たくさんの茶碗を並べて入れて焼く様子を思い浮かべるのですが、黒樂窯は一碗ずつ焼き上げるそうで、稀少の作品ができるのですね。


カフェで資料を見ながら余韻に浸りました。


講座の前と後に「吉左衛門X nendo」を見ました。講座で樂焼の制作の方法などを知った後は、茶碗の形、色がより愛おしく感じられました。

樂吉左衛門館ではnendoとのコラボの展示を見ることができました


樂吉左衛門館にある茶室は、現在、コロナ禍のため公開されていませんが、来年度には公開されそうです。
待ってました!
ずっと茶室の見学をしたくて、待っていました。
お茶会では、展示室のお茶碗でお茶が飲めることのこと、、、お茶碗に触れてみたいなあ、目の前で眺めたいなあ、と思いますが、敷居は高いかな。。。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?