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アートとわたし

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私の美術館巡り、アートに関する書籍を読んでの感想の他、アートに関わるクリエイターさんの記事を載せています。
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#芸術

【読書日記】 「ルネサンスの世渡り術」を読む

ルネサンスの芸術家(職人)たちが、どのようにして仕事を手に入れ、実績を作っていったのか、興味があり、読みました。 第1刷:2018年5月25日 発行元:芸術新聞社 著者:壺屋 めり 内容:みんな必死に生きている!抜け駆け、サバ読み、炎上商法……。 彼らが巨匠たる所以はなりふりかまわぬ仕事ぶりにあった! 制作秘話より胸躍る芸術家たちの必死の駆け引きを、 ヴァザーリ研究の逸材・壺屋めりが活写します。 著者自らが描く漫画&イラストも理解を助けてくれます。 ルネサンスを舞台にし

本物を見た時よりも、「本物の良さがわかる」こともある 〜 大塚国際美術館(日本・鳴門) 後編

大塚国際美術館(The Otsuka Museum of Art)で今回見学出来た作品の中で、個人的に印象に残ったベスト5を厳選して紹介している(順不同)。前回の続き。 2.スクロヴェーニ礼拝堂 大塚国際美術館の展示の中でも「スクロヴェーニ礼拝堂の実寸大に復元された空間」は、ダントツの完成度だ。壁画の剥がれ具合まで見事に再現している。 イタリア、パドヴァにあるスクロヴェーニ礼拝堂は、見学時間15分のみ。もちろん、撮影禁止だ。鳴門の「スクロヴェーニ礼拝堂」の画像でもおわかり

【書評】この1冊を読めば、美術館をもっと楽しめる

こんにちは。 今日紹介する本は、 「-武器になる知的教養- 西洋美術鑑賞」です。 著者著者は、秋元雄史さんという方で、金沢21世紀美術館特任館長や、東京藝術大学大学美術館館長をつとめる美術評論家です。 美術界の様々な役職を務めてこられた日本の美術界の第一人者です。 どんな人におすすめ?この本は、 ・美術館に行ったときに、「おぉー...」しか感想がでない人 ・ビジネスマンの教養として西洋美術を知りたい人 におすすめできます。 僕(KG)はこの本から何を学んだか