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受動型ASDさんは生きづらさを感じやすい?特徴や困り事について解説!

【はじめに】

私は「受動型ASD」です。

自分からは積極的に関わらないけど
周りから誘われれば付き合うタイプ。

他人に対して基本拒まずの姿勢だけど
受け身で接する方
です。

今回の記事では

  • 受動型ASDにはどんな特徴があるの?

  • 受動型ASDの感じる生きづらさ

  • 受動型ASDになる傾向

受動型ASDの抱える困り事や
生きづらさを感じる理由について
解説していきます。


Ⅰ.受動型ASDって何?

ASDには
実は様々なタイプがあります。

ASDの種類は

  • 積極奇異型

  • 受動型

  • 孤立型

  • 尊大型

  • 孤立型

というタイプがあります。

それぞれタイプごとに
特徴も全く異なっています。

※以前書いたアスペルガーのタイプについて
調べた記事を書いているので
ぜひ参考にしてみてください☟

受動型とは
対人関係において受け身に接する
という特徴を持ったASDタイプです。

対人関係において従順で
かつ基本拒まずですが
受け身の態度で接します。

誘いに応じれば付き合いますが
自分から積極的に
他人と関わることが苦手です。

受動型は従順な性格なので
相手にあまり逆らうことはしません。

そのため周囲からは
「素直で大人しい人」
と印象を持たれることが多いです。

受動型ASDは
女性に多いと言われています。

Ⅱ.受動型ASDさんの特徴

受動型ASDさんの特徴は
以下になります。

あくまでも私なりに調べて
まとめたものなので
参考にしてくれると嬉しいです。

  • 態度はいつも受け身

  • 「ノー」と言えない

  • 誘いを断ることはあまりしない

  • 周囲となかなか馴染めない

  • 自分から他人に関わることが苦手

  • 表情が乏しいとよく言われる

  • インドア派

  • 「おとなしいね」と評価される

  • 自分の意見をあまり言わない

  • メールやLINEにはきちんと返信する

  • 自己主張をあまりせず、周囲に合わせる

  • 他人との距離感が遠くなりがち

  • 言われたことを素直に信じやすい

Ⅲ.受動型ASDさんの困り事

受動型ASDさんにとって
毎日が緊張状態。

苦手な人や仕事に対しても
周囲に合わせようと
いつも気を配っています。

また、自分の意見が言えず
周りに流されやすい上
客観視する能力が弱いです。

その結果
ストレスが溜まり体調を崩してしまう
という負のループに陥りがちです。

しかし、ストレスを受けていることに
自分でもなかなか気づかないため

鬱や不安障害をはじめとした2次障害を
引き起こしやすい
です。

受動型ASDさんは常に生きづらさを
抱えながら暮らしています。

受動型ASDさんの抱える
困り事について
それぞれ紹介していきます。

①自分の意見を伝えるのが苦手

受動型ASDさんの困り事の大半は
「自分の意見を言えないこと」
挙げられます。

会議や発表の場などで
自分の意見をあまり言わないため
周囲からも

「自分の意見が無い」
「自己主張しない」
と思われがち。

もちろん
受動型ASDさんにも
言いたいことはあります!

言いたいことはあるけれど言葉にできない!

しかし

自分の気持ちを言語化する
自分の体験や知識を結びつけることが
受動型ASDさんは苦手です。

また

相手の考えと自分の考えを
照らし合わせることが難しい
ため
周りの意見に流されやすくなってしまいます。

②自分軸が無い

受動型ASDさんは
相手に従順
言われたことに素直に従います。

反対に
自分の気持ちを表現したり
考えや意見を伝えることが苦手。

相手に合わせてしまいがちなので
相手軸で考えてしまいます。

③過剰に空気を読み過ぎる

一般的にASDは
「空気を読まない」という
イメージが浸透しています。

ですが受動型ASDさんはその反対で
「空気を読みやすい」傾向が
強いのが特徴です。

受動型ASDさんは定型のように
その場の雰囲気を察するのではなく
これまでの行動や言動から考えます。

しかし
人の気持ちは変わりやすいもの。

受動型ASDさんは
臨機応変な対応が苦手なため
空回りして失敗することが多いのです…

④メルトダウンを起こす

受動型ASDさんは
自分の意見を言うのが苦手な上
周りに合わせようと努力します。

常に周りに合わせようと
擬態化して過ごすことが多いです。

受動型ASDさんは断るのも苦手なので
頼まれるとつい引き受けてしまいがち。

断るのが苦手な受動型ASDさん

その結果
ストレスが溜まってしまい
感情が爆発してしまいます。

これを
『感情のメルトダウン』と言います。

男性の場合「怒り」
女性の場合「悲しみ」の
感情がそれぞれ表に出やすいです。

⑤対人関係が長続きしない

受動型ASDさんは
誘われれば付き合ったり
LINEやメールで返信があれば
きちんと返信したりします。

ですが一方で

自分から相手を誘ったり
LINEしたりするなどを
あまりしません。

他人との距離感が取りづらいため

マメに連絡できなかったり
疎遠になってしまったり

というケースが多いです。

Ⅳ.受動型になる傾向

受動型ASDさんは
小さい頃から

  • 相手に従順で逆らわない

  • 自分の感想を言わない

  • おとなしい

という傾向があります。

他に子どもの頃は
「積極奇異型」だったけど

大きくなってから
「受け身型」「孤立型」に
変化した人も多いです。

幼少期は人間関係がそこまで複雑でなく
特性による問題行動が少ないため
見落とされがちです。

しかし思春期以降は

人間関係が複雑に変化していき
コミュニーケーション面でも
失敗することも多くなってしまいます。

私の場合、小さい頃は
初めから「受動型」ではなく
「積極奇異型」でした。

受動型になった理由は

  • コミュニーケーションで失敗する

  • 対人関係でトラブル続き

と対人関係で色々問題を起こしがちで
怒られることも多かったため

「また何を言っても怒られる」
だんだん受け身になっていきました。

Ⅴ.受動型ASDの体験談

ここからは
私自身の体験談について
お話ししようと思います。

私自身も普段は
「自分の意見が言えない」ことに
悩んでいます。

私は昔から読書感想文など
感想を書くことや

グループディスカッションなどにおいて
自分の意見を言うことに
苦手意識を感じていました。

「○○をどう思った?」
「○○についてどう感じた?」

質問されても

頭の中が真っ白になってしまい
自分の考えをうまく結びつけることが
難しい
のです。

他に質問したいことがあっても
相手に話しかけるタイミングが分からず

結果質問できないままに
なってしまうことも多いです。

相手側が忙しそうだと、余計気遣います

他に
相手の言葉の意図や意味を
理解するのに時間がかかりがち
です。

コミュニケーション面でも
親しい友人や家族相手でもそうですが
基本自分から連絡することが少ないです。

話したいことや
伝えたいことはありますが、

  • うまく言語化できない

  • 話すタイミングが掴めない

などとコミュニケーション面で
苦戦しています。

コミュニケーションがスムーズにできない!

受け身がちになってしまうのは
「相手に嫌われたくない」
という思いが根底にあります。

特に女性のASDさんは
男性のASDさんと比べると
擬態化して周囲に溶け込むことが得意です。

また、受動型は
相手軸でものを考えてしまいがち。

【まとめ】

受動型ASDさんは

  • 態度が受け身

  • 相手軸で考える

  • 空気を読みやすい

などの特徴が
生きづらさに繋がっていると
考えます。

生きづらさを改善するには

  • 人付き合いを見直す

  • 自己肯定感を高める

  • 第三者にアドバイスをもらう

  • ASDの知識を身に付ける

などがオススメです。

受動型ASDさんの特徴や特性を
知ることから
生きづらさを改善するコツです。

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