2024 秋分を越えて poem
それは腹から体内を巡り
出て広がり放出し 四方八方に光りながら飛んでゆく
どれだけ出て行っても尽きることがなさそうだ
一体どこから湧いているのか
上にも下にも伝播し 子宮にも胸にも
喜びが目を覚ます
気づけば
〝充分〟が肌の表層をホワホワと覆っていた
実のところ なにも足りなくなかったわけか
秋分を経て おへそにいた怪物の気がどうやら心変わりのご様子だ
今度は一転 笑ってしまいそうなこそばゆいものになった
はぁ ここにいたのか 僕は
一体いつぶり?
考えれば考えるほど 遠のいた
求めることで 遠のいた
ジタバタしないで
僕のままで のほほんここにいたなら
おかしいと思っていたことも欠けていると思っていたことも
夢の中だった
充分に このひとときに すべてがあった
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