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はじめての心療内科


都内にある心療内科はこじんまりとしていました。
少し照明を落としていて、シックなエントランス。
受付は良くもなく悪くもなく普通。


「Manoさーん」と先生が呼びます。


入ると椅子はテーブル越しに遠くあり、
先生との距離は離れていました。

何これ?
カウンセリングみたい!
海外の映画にありそうじゃん٩( ᐛ )و

っと気持ちが上がります。
先生は写真よりも、もっと若く見える
おしゃれな雰囲気。
長身で私のタイプじゃない?
と不謹慎な気持ちを抱きつつ、
心情を話しました。

こんな時、私、涙出るのかな?
と冷静な気持ちもありながら、
鬱美ちゃん!今なら大丈夫だよ。
「やっちゃって!」
と後押しするも、意外とスラスラ話をする私。

しかし、やはり、
あのタイミングになると感情が溢れてきます。

イケメンドクターは言いました。

「脳や神経ってのは複雑なんですよ。
だから、"この理由はこの理由になる"
と単純にはいかなくてね。
心療内科や精神科はお薬で症状などを抑えます。     カウンセリングとは心の心理からアプローチするもので別の考え方なんです。
同じ症状だけどアプローチの仕方が違って、
連携してやれたら良いけど保険の関係から別に
なってるのが現状です。
先ずは、お薬で症状を抑えてみますか?」

「飲んでみて、その感情を抑えることによって改善するんですか?」🙋

「改善することもあると思います。
神経がどんどん過敏になっていて、少しのことでも反応しやすい状態になってるってこともあるから、涙が出た時とかに、一度どんな感じか飲んでみても良いと思いますよ」

と薬の副作用も含めて色々説明してくれました。


あー納得!
ビバイケメン٩( ᐛ )و


良い先生かは知らないけど、初めての心療内科はとても穏やかに受診した経験となりました。


かの言う私は、数年前から香害に苦しんでいます。
少しの香料でも体調によってはかなりの不快さと強い香りを感知します。
そんな状況が感情にもあると思うんです。


そして、色んなことに過敏になってる自分にも自覚があります。

数年前から体質が変わったり生活が変わったりと、かなり変化を感じている私。


家族の問題は昔からあるけど捉え方や感じ方のアプローチを再度変化させる必要があると最近感じるんです。


だからこそ、ネットアレルギーだった私は
X(旧Twitter)やYouTubenoteを始めて、
知らない人達と繋がってみたいと思ったんです。

自分を変えるアップデートだね。
鬱美ちゃん、鬱男くん、今までありがとう。

これからもよろしくね。


【受診した考察】

処方された薬:ワイパックス 0.5mg

使用回数 : 3回

《状況》

*家族の話をしていた時に感情失禁やイライラが  強くなった時、2回使用

*ベットに入った途端、家族のことを考えだして眠れない気がした時、1回使用

(感想)

😌スッーと感情が落ち着いた気がした。
急激な眠気などが起きた時にチョコレート食べたらスッキリ目が開いた、あの感じに似てる。
副作用の眠気は夜に飲んでるから実感はなし。


〈先生の話の内容〉

「家族のトラウマを解消したい」
と話した点から心療内科カウンセリングの違いを説明したと考えられる。


〈診療で納得した理由〉

①キーワードで感情が溢れ出すのを止めたいと思っていたから
②安定剤を貰うのが第一目的だったから。
③先生が正面に座っているので、ナガラ聞きでも、不審には感じなかったから。
④相槌はきちんとできており、物腰は柔らかい印象を受けてたから。



実は、帰省から戻った数日後、母から電話がありました。

「Manoちゃん、元気?」

「…元気じゃないよ」🤨

「そうやな。お母さんも元気じゃない」

「うん」😕

「ごめんな!お母さんな、あれからずっと眠れんくて、悪かったなと思ってな。ずっと眠れんくてな。あの時、何で抱きしめたらんかったんやろと思ってな。あんな寂しい顔してたのにな。悪かったな。ごめんな。」

「うん」😟

「お母さんも変わるからな。色々と考え方とか変えるからな。後悔したくないからな。ほんまはな、手紙書こうと思ったんやけどな。うまく言葉が思いつかんくてな、お風呂で考えるんやけど書くとすぐ忘れて。手紙やと、もう死んでしまうみたいやしな、だから、電話にした」

「あー伝わってたんや、
   今まで言ったことは聞いていたんやな」

と思いました。

せっかく帰って来たのに掃除ばかりさせてること、甘えに来てるのに甘えさせられないことを
悪かったと言っていました。


母が、きちん言葉にして、
きちんと謝ったのはこれが初めてだった気がします。
きっと、とても勇気が必要だったと思うし、
たくさん考えたと思います。

私は自分が変わるために自分の思いを伝える努力をしてきました。
今までも色々伝えてきたけど、なかなか伝わらないのが人と人、悲しいと思っていました。

ある人は言いました。

「どんなに伝えても相手に聞く耳がないと伝わらないものだよ」


母の癌の転移が分かり、死を間近に感じた今は、誰を責めるなどの感情はありません。
だけど、私がずっと押し殺していた感情は、
何かをきっかけに余震するんだと知りました。
マグマのように、
沸々と熱いものが冷めないままで。

それは自分の問題で、私の性質です。

母から電話があった後も、感情失禁が治らないので私は心療内科に行ったと言うわけです。

どんなに謝ってもらっても、
私の言葉が伝わったと分かっても、
マグマは簡単には冷めません。

もしかして、マグマが覚める時は
母の死かもしれない。

そんな悲しいことにはしたくないから、
今、治したいと思ったんです。

なによりも自分のために。

正直、本当に行って良かったと、
心から思っています。

まだ、マグマと家族との付き合い方は勉強中ですが、現在は感情失禁は静かになりました。

通常に戻ったかなと思ってます。

次回の実家帰省に、乞うご期待ですね。
その予定はまだないですが 笑
その時は、
良い報告記事が書けると良いなと思います。


最後まで読んでくれてありがとうございます。

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