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「孫子」始計篇① ケンカで一番大事なこと


■原文
「兵は国の大事にして死生の地、存亡の道。
察せざるべからざるなり」


●訳文
「もし自分が誰かにケンカを売るとしたならば、
当然、相手もこちらにやり返してきてよいということになります。
そうすれば自分も損害を受けたり、
大ケガをすることにもなります。
だから浅はかに人にケンカを売るようなことをしてはいけません」

▲【解説】
世界最高の兵法書の冒頭の言葉は、
軽々しく暴力を使う事への戒めから始まります。

世界最高の戦いのプロの見解は、
戦争、つまり暴力行為はあくまで選択肢の一つであり、
それ以外の方法で問題を解決することが善いと言っています。
しかもその方法は、専門外のことなので書かれていません。

『孫子』は兵法書なので、
これから戦争の勝ち方を論じていくのですが、
根本に、
戦争を積極的に勧めていないという主張があります。

兵法書は、戦争指導の本なのに、戦うなとは、一見矛盾しています。

それは、それは自国を長期的に保持することを目的としているからに他なりません。



弱者が強者に勝つには?→『ケンカの神』~例えば いじめっ子を倒すには~




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