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#10 「映画」の多様な楽しみ方について🎥

記念すべき第10回目の投稿になりました!こんな自分が10回も書き続けられたことに少々驚きです。笑
そんな記念回の記事は、「映画館」の新たな形、コロナ禍における「映画館」の対応にフォーカスを当てた内容になります。
緊急事態宣言発動から約2カ月も全国の映画館が休館に追い込まれたことは、過去に前例がなく私たちに強烈なインパクトを残した出来事だったかと思います。今回の事態は、日本の映画産業にとって前代未聞の事態だったと言えます。
とにもかくにも、まずは映画館の復活を素直に喜びたい。そして、映画館が再開したことであの特別な空間に再会できることになりました。

 とはいえ、withコロナ・アフターコロナ時代を迎えるにあたり映画館は多くの課題があります。
映画館は最大限の安全対策を行っているが、世間的なイメージとして「映画館=密室・閉鎖的」という印象があり、不安感を払拭するには相当な時間がかかるでしょう。しかし、今の時代、映画は映画館だけで楽しむものではありません。このことについて、今回は書いていこうと思います。

ドライブイン・シアター

世間的に「映画館」という場所にまだ不安要素が残る中、新たな「映画」の楽しみ方ができるイベントがあります。ドライブイン・シアターをベースにした映画と花火の野外鑑賞イベント「Drive in THEATER with HANABI」です。

これは、2020年8月29日(土)に千葉県長柄町のロングウッドステーションにて開催されるイベントです。車に乗ったまま、駐車場などのスペースに設置された巨大スクリーンで映画を楽しむ野外イベント「ドライブイン・シアター」。1950~60年代にアメリカで大流行、1990年代に日本でも車社会の普及と共に若者のデートや家族での外出の定番の一つとして人気を博したイベントになります。音声をカーステレオのFM受信機経由で流すことで車内に居ながら映画鑑賞が出来るため、プライベートな空間から大スクリーンでの映画が楽しめる、「映画館」とはまた違った楽しみ方で映画を堪能できます。

「Drive in THEATER with HANABI」


今回開催される「Drive in THEATER with HANABI」は、映画エンターメインメントとして再び注目を集めているドライブイン・シアターをベースに、日本の夏の風物詩である花火鑑賞を組み合わせたイベント。グランドフィナーレには映画音楽とシンクロした花火が盛大に打ち上がる、日本初のドライブイン形式による映画と花火のコラボレーションイベントとなっている。

上映するのは、第89回アカデミー賞で史上最多タイとなる14部門ノミネートを記録したミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』。特別な空間での映画鑑賞はもちろん、アカデミー歌曲賞、作曲賞を受賞した劇中の名曲と共に打ち上がる花火の作りだす景色は、忘れられない夏の思い出になること間違いなし。今年はコロナの影響もあり夏らしいイベントがしにくいですが、花火と映画が同時に楽しめるこのイベントは貴重であり、とても楽しみです✨
ぜひ、映画好きな方は参加して欲しいオススメのイベントです!

映画館の安全性について

そして、改めて映画に携わるひとりとして映画館の安全性について共有したいと思います。先述した通り、世間的に”映画館=密室な空間”とイメージされがちですが、実は全くそんなことはありません。それに加え、しっかりとガイドラインに沿った形で対策にも取り組んでいます。

徹底された3密回避策
感染防止には、密閉、密接、密集の「3密」を避けることが重要というのはすっかり定着したが、現在の映画館はその3つの密いずれも徹底して回避されています。

 まずは密閉についてだが、映画館は元々密閉空間ではありません。疫病・感染症予防対策のため、興行場法で厳密に定められた換気能力を備えており、強制的に館内の空気を入れ替える仕組みになっています。都道府県ごとにその基準は異なるが、東京であれば、湿度の管理を厳格に行えるのであれば、25立米以上の換気能力が必要となります

 密接については、映画鑑賞中も一定の距離を保てるように座席を1席ずつ開けて販売しています。日本の映画館では、応援上映などの特殊な形態をのぞいて、館内で声を発する人は少ないが、さらに距離を取ることで安全性を高めております。

 密集についてもロビーのチケット販売所や飲食物を扱うコンセッションでは2メートルの距離を取って並んでもらうように徹底。床に2メートルごとに目張りがされています。
 そして、熱の高い人を事前に検知するため、AI検温システムを導入している。所要時間0.5秒で体温を測れるもので、精度はプラスマイナス0.4℃だそうだ。個人情報も一切取得していないとのこと。
 また、幕間時の清掃・消毒を徹底するため、従来よりも上映間の時間を長く取っているそうです。そのため1日の上映回数は少なくなるが、現状は観客の安心感を獲得することを優先的に行っております。

 劇場に行った人たちは見かけたかと思いますが、スタッフは全員マスク着用、場合によってはフェイスガードも着けています。飲食を扱うスタッフはさらに手袋も着用していました。

 上記のような対策は、いわゆる大手TOHOシネマズだけがこのように厳しい対策をしているのではなく、全国の映画館がほぼ同じ基準の対策をしています。

最後に

 映画館はそもそも感染症対策のための設備を持った空間なので、元々感染リスクはそんなに高くはありません。さらに、上記のような対策を徹底しているので、現在の映画館における感染リスクは限りなく低いと考えていいと思っております。世の中にゼロリスクは存在しないが、これだけの対策をしてくれているのなら、個人的にはかなりの安心感を感じています。

 座席販売数の減少、上映回数も絞り消毒に時間を割き、消毒液など新たなコストも増えており、営業再開にこぎつけても経営的にはかなり苦しいはずで、営業再開したことで赤字額が膨らむ可能性は多いにあると想像できます。しかし、それでも映画館は人々の安心感を取り戻すことを最優先に苦しいコストを支払っています。配給会社も映画館に客足が戻らなければ、有力な新作を公開することをためらうでしょう。この状況が少しでも改善されるように、一人でも多くの観客が「映画館」に足を運ぶことを願うのみです。。



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