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負けられない中国ダービー~第4節レノファ山口FC VS ファジアーノ岡山~プレビュー

前節のスタメンと結果

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ファジアーノ岡山 0-0 SC相模原

レノファ山口FC 1-2 アルビレックス新潟

前節の岡山

ホームでの初勝利のために試合開始早々から積極的にゴールを狙う。しかし前節同様なかなか決める事が出来ない。後半開始に上門が放ったシュートがクロスバーを叩く。逆に相手のゴールはオフサイドで取り消しになり続くシュートもクロスバーを叩く。後半14分にはこの試合が復帰戦となったヨンジェを投入しさらに攻勢を強めるが最後まで相模原の牙城を崩せず試合終了。

・攻撃面
 
金沢戦とは前線の組み合わせを変えたなかで序盤は連携がうまくいかいなかった場面も見られたが徐々に慣れてきてチャンスを作ることが出来ていた。特に前半5分の白井のシュートの場面は、敢えてボールサイドに集まって数的優位を作り相手が混乱しているところを白井が抜け出すという非常に見ごたえのある攻撃が出来ていた。
 またこの試合でも見られたのが両SBの攻撃参加である。62分のシーンでは河野のクロスに徳元がヘディングで合わせた。(ちなみに金沢戦は徳元のクロスから河野のシュート)惜しくもキーパー正面だったが得点の匂いを感じさせた。

 一方課題としてはやはり決定力である。金沢戦同様21本ものシュートを放ちながら得点は0。攻めてはいるもののほとんどのシュートが相手キーパー正面だったり枠に飛ばなかったりと最後の精度を上げることが求められる。
 もう1つ気になったのは縦パスの少なさ。縦に通すことが出来ればチャンスになるような場面も何度か見られた。確かにカットされれば一気にカウンターを食らう可能性はあるがシーズン序盤でもあるのでもう少しチャレンジしてもいい気がする。

・守備面
 正直相模原が守備的なチームだったため大きく言及するシーンはないが前節に比べるとセカンドボールを拾う意識が高かったように思う。前節はセカンドボールを拾えなくなった直後に失点してしまったため当然といえば当然だが相手に主導権を渡すことなくゲームを進めることが出来た。

前節の山口

前半早々にミスから失点すると、新潟に主導権を握られたまま追加点を奪われてしまう。後半は選手交代で息を吹き返し1点を返すもそのまま試合終了。

・攻撃面
 前半はチームとして洗練された新潟相手にボールを保持してもパスコースを消され中々攻撃を仕掛けることが出来なかった。ボール保持時のポジションは2CBが開いてCHの佐藤健太郎がアンカーの位置に、池上と岸田がIHの位置に入っていた。ただこの配置はあまり上手くいってなかった。そのため30分以降は佐藤が最終ラインに加わり3バックを形成していた。これにより佐藤がボールを持つことが出来るようになった。この変化が上手くいき後半はチャンスを作ることが出来ていた。
 下図は後半何度も攻撃でみられた場面。SBが相手のSHを引き付けてトップへの縦パスのコースを開けそこへ渡部が正確に通す。そこからトップが前を向ければドリブルで運ぶ。もしくはSHに出して相手SBと1対1を作り出すことに成功していた。これは両サイドでみることが出来た。

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・守備面 
 基本は4-2-3-1の形で新潟のアンカーをケアしながら新潟の後ろでのパス回しに前からプレスをかけていた。しかしあまり効果的ではなく楔を通されることも多かった。
 特に2失点目はGKも含めて後ろから丁寧に繋ぐ新潟に対して前からプレスをかけるもGKのロングボールでプレスを無効化され失点してしまった。新潟のCHを意識しすぎるあまり間延びしてしまいCHとCBの間のスペースをつかわれてしまった。

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両チーム注目選手

【岡山】
・14 上門知樹
 
相模原戦ではクロスバーを叩くシュートを打つなど攻撃陣を牽引。ただ今シーズンは未だノーゴール、ノーアシスト。背番号を琉球時代につけていた14番に変更し今年は2桁ゴールを狙っている。未だノーゴールではあるものの体はキレているように思えるため1つ決めることが出来れば得点量産が期待できる。
・20 川本梨誉
 
相模原戦で初先発を果たした。まだ周りとの連携が不十分な場面も見られたが体の強さを生かしたポストプレーや素早いターン、左右両足から放たれる強烈なシュートなど随所に才能あふれるプレーを見せた。スタメンかは分からないが得点力アップの重要なピースとして注目したい。

【山口】
・46 高井和馬
 
新潟戦は左SHで先発出場したものの中々良さを出すことが出来ず、シュート0本に終わってしまった。昨シーズンは11得点でチームトップの得点数で決定力は確かなものがある。また昨シーズンは岡山戦でゴールも決めており得点が注目される。
・6 渡部博文
 左右両足で正確なボールを供給することが出来、レノファで欠かせない選手となっている。もちろん対人やヘディングもJ1レベルであり後ろからチームを支えることが出来る。琉球戦、新潟戦と続けて2失点しているが岡山戦では無失点で抑えることが出来るか注目したい。

両チームの戦い方

【岡山】
金沢戦で課題となったセカンドボールの回収やスペースやマークの受け渡しは相模原戦では修正出来ていた。そのためまずはそれを継続すること。また連動してプレスをかけること。山口は後ろから丁寧にパスを繋いでくることが予想される。中途半端に前線だけプレスをかけると間延びしてしまい相手に広大なスペースを与えてしまいかねない。それを防ぐためにも前からプレスをかけるときは連動して奪いきり、ブロックを敷くときはしっかりとはじき返すことをしっかりとおこないたい。
攻撃に関しては怖がらずに縦パスを供給すること。相模原戦はカウンターを警戒するあまり横パスやバックパスが多く中々チャンスを生み出すことが出来なかった。また今節も1つ1つのシュートにこだわること。開幕から3戦はシュートの本数自体は多いがほとんどが枠外やキーパー正面でもったいないシーンが多かった。1つでも決めきることが出来れば勝利がグッと近づくだろう。

【山口】
仕方のないことだがミスが重なり相手に主導権を渡してしまうことが多くなっている。なのでまずは単純なミスを減らすこと。単純なミスを減らすことが出来れば一気に相手を置き去りにしてゴールに近づくことが出来るだろう。また岡山と同じで連動してプレスをかけること。新潟戦の2失点目は前掛かりにプレスをかけすぎてGKのロングボールでプレスを無効化されてしまった。怖がらずに後ろから丁寧にパスをつなぐことが出来れば勝つことが出来るだろう。

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