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FAGIANO OKAYAMA Monthly Report ~May~

5月の戦績

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岡山 1-2 町田 
(岡山:20川本)
(町田:10平戸、18長谷川)

岡山 0-1 長崎 
(長崎:19澤田)

Away

秋田 0-1 岡山 
(岡山:15山本)

千葉 4-2 岡山 
(千葉:49サウダーニャ、22小田、10船山、39見木)
(岡山:20川本、28疋田)

大宮 0-0 岡山

松本 0-0 岡山
(松本:23外山)
(岡山:6喜山、14上門、15山本)

データまとめ

最終順位:13位(4月12位)5勝4分7敗 得失点-1

総得点:7点(1試合平均:1.2点)
総失点:8点(1試合平均:1.3点)
平均シュート数:11.7本(枠内:3.7本)
平均被シュート数:13本(枠内:3本)

ホーム平均入場者数:3586人(長崎戦はリモートマッチのため含まない)

良かった点

①FW陣の得点増加
5月の試合でほとんどの試合で2トップを務めた15山本20川本が得点を増やしている。

15山本は第11節秋田戦と第16節松本戦でそれぞれ1ゴール。
秋田戦のゴールは前半33分。右サイドで得たFKにキッカーは41徳元。41徳元が上げたボールに利き足とは逆の右足で合わせた。
松本戦のゴールは後半45分。相手のスローインのミスを拾った上門からのパスをこれも利き足とは逆の右足で決めた。

20川本は第12節町田戦と第13節千葉戦でそれぞれ1ゴール。
町田戦のゴールは前半27分。7白井と相手選手の競り合いのこぼれ球を拾い、迷いなく右足を振り抜いた。
千葉戦のゴールは前半25分。28疋田からのパスを受けるとワンタッチで前を向き左足を振り抜いた。

開幕から10試合もの間FW陣にゴールがなかった。ただ5月に入ってFW陣2人で合わせて4ゴール。特に20川本に関しては加入後初ゴールを決め、2ゴールとも彼のポテンシャルの高さを示すスーパーゴールだった。そして町田戦後のコメントを読むと岡山のエースとしての自覚も芽生えたように思う。

やっとゴールが取れたが、10ゴール以上が目標なので、今日のゴールに満足せず、どんどん取りたいし、1点だけでなく、2点3点と取れるようにならないといけない。今日は守備でも少しは貢献できたと思うが、ファジアーノの色である守備から攻撃を続けることが、結果的に自分のゴールに繋がると思うので、継続してやっていきたい。
最初はファジアーノの戦い方に戸惑いもあったが、ここ数試合スタメンで出る中で、FWで時間を作らないと攻撃も成り立たないし、FWがどれだけ重要かを再確認できた。ここ2試合を見返すと起点になれていなかった。今日は、少しは起点になれたが、まだまだやっていかないといけない。ボールロストもなくさないといけないし、得点もしないといけないという課題も見つかった。落ち込んでいる暇はないのでやり続けて、どんどん上にいきたい。(町田戦後インタビュー)

今後9ヨンジェや18齊藤が復帰してくると考えると更にFWの得点増加が期待される。

②頼れるベテランの存在
6試合のスタメンの平均年齢は24.9歳とリーグの中でも若いチームと言えるだろう。その若いチームの中でも経験豊富なベテランの存在が光った。

1人目はここまで全試合フル出場でゴールマウスを守っている13金山である。4濱田の怪我という緊急事態が起き、代わりに33阿部がCBに入った。連携面などの心配があったが金山が絶えず声で後ろからサポートし支えていた。

2人目はシーズン途中で加入した11宮崎である。第13節千葉戦で岡山デビューし早速、鋭いサイドチェンジで得点を演出した。また松本戦では初スタメンを飾った。常に冷静沈着でボールを落ち着かせ、時にはゴール前に顔を出すなど積極的なプレーで勝利に貢献した。

3人目は6喜山である。28疋田の台頭で長らくスタメンから外れていたが松本戦で久々のスタメンとなった。松本戦ではキャプテンを務めただけでなく、ストライカー時代を彷彿とさせるようなゴールも決めた。また3CBの左CBにもなり守備でも貢献した。

彼らのような経験豊富なベテランと意欲に満ちた若手が更にうまく融合していくとチームも上昇気流に乗るはずである。

悪かった点

①単調な攻撃
5月のゲームでもペナルティーエリア外からのシュートや工夫のないクロスが目立ち効果的な攻撃ができていない場面が見られた。
特に長崎のような前からあまりプレスをかけず、リトリートして守備ブロックを敷くチームに対してはかなり苦戦した。このような相手には素早いパス回しやサイドチェンジが有効であるがなかなか正確なパスを通すことができずチャンスを作ることができていなかった。

ただいい場面も見られた。
千葉戦の2得点目。11宮崎がやや中央でボールを受けるとダイレクトで逆サイドの24下口へ。受けた24下口は低くて速いクロスを供給。そこに14上門が合わせて、そのこぼれ球を28疋田が詰めた。
このシーンでは素早いサイドチェンジで相手のブロックを揺さぶったことで相手のマークの受け渡しがうまくいかず、中の選手がフリーになり得点につながった。           

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②4濱田の負傷離脱
第11節秋田戦で肉離れを起こし3~5週の離脱が決まり、第12節町田戦から33阿部と5井上のCBコンビとなった。
開幕から秋田戦までの4濱田と5井上のコンビでの11試合で7失点。一方町田戦から松本戦までの33阿部と5井上のコンビでの5試合で8失点。これだけを見ると4濱田の離脱の影響は大きいだろう。
ただ改善はみられており、大宮戦では無失点。長崎戦、松本戦は最少失点の1失点。このように徐々に連携も深まり失点は減っているのも事実である。

月間MVP

33阿部海大
まさかの4濱田の負傷で急遽出番がめぐってきた形となったが徐々にプレーの質を上げ、失点を減らしている。特に第14節の大宮戦では相手の大型外国人FWに90分間ほとんど仕事をさせず、勝利とはならなかったものの無失点に抑えた。4濱田よりも高さはないものの競り合いは十分に強く、スピードも備える。また攻撃的な選手でもあり、パススピードも速く縦パスも恐れずに何度も通すことができる。今後はより判断を明確にできれば長崎戦のような失点に直結するようなミスは起こらなくなるだろう。

ハイライト


新加入選手情報

利き足:左足
年齢:23歳
所属チーム歴:町田JFC-桐光学園高-中央大-徳島ヴォルティス
今季出場記録:
  リーグ戦5試合(全試合LCB)
  カップ戦6試合(5試合LCB、1試合LSB)

岡山の選手では25野口が同じ中央大で同期。リカルドロドリゲス監督時に獲得され足元の技術には期待できる。ビルドアップも上手く、鋭い縦パスも通すことができる。今シーズンも試合にはコンスタントに出場しているためコンディションの面も影響はなさそうである。CBが手薄な中、的確な補強であり活躍が期待される。



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