見出し画像

デザインのパクリとは

デザインの仕事をしていて一番、グレーな部分は他者のデザインを「参考にした」「コピーした」「パクった」問題であると思う。

結果からいうと
自分は、デザインをパクることを否定も肯定もしていない。

「逃げ」ではなく線引きがあやふやなため、判断がつかないというのが正直な気持ちだ。

揉めた事件といえば
近年では、アミリVS ZARAの加工デニム裁判。

あとは、自分も愛用しているリラクスのショートモッズコートをZARAがパクり、負けた裁判。

しかしながら
この世には、それほど「完全なるオリジナル」は存在していないと思っている。

パクりは、どこまで許されるのか?

パクる自体がだめなんだよ、ということであれば今のアパレルブランド全体を否定してしまう。

Pコート
トレンチコート
N3B
MA-1
ダッフルコート

これらは、どこのブランドも手をつけているはず。

だいたいいわゆる軍モノからの転用だ。

人によってはパクりと思うし、オマージュとも思うし、アレンジしたオリジナルと思う人もいる。

多少のアレンジをしたら「OK」
パーツまでコピーしたら「NO」
などなど、コピーに対するルールがないからだ。

FADEN TOKYOの商品もベーシックで機能性が充実しているものということをポリシーにしているが、この「ワンポケットのベーシックなカタチ」を作った人が必ずいるからだ。

その作り手の気持ちを尊重しつつ、それを自分の中では最高潮の言葉「ベーシック」として受け止めている。

次の企画も、ベーシックを追求し、機能性の充実を施した3アイテムの設計をしている。

中国のウィルス問題が解決したら生産に入りたいなと個人的には思ってる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?