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「変動か、固定か?」住宅ローン金利を選択するときの5つの判断材料

2023年9月22日(金)日銀は金融政策決定会合で日本の短期金利をこれまで同様マイナス0.1%、長短金利操作(イールドカーブコントロール、YCC)においても現状維持を決定しました。

ここで日本の消費者物価指数(CPI<Consumer Price Index>の略)を確認しておきたいと思います。アベノミクス(2013年~)で掲げたインフレ目標(ターゲット)は2%でした。

CPIには天候等景気以外の要因で変動する生鮮食品を除く「コア」と、さらにエネルギーを除く「コアコア」があります。CPIとコアは2022年4月に2%を超えて以来17カ月連続、コアコアは2022年10月に2%を超えて以来11か月連続インフレ目標をクリアしています。

日本の物価指数(CPI)と短期政策金利 出典:総務省統計局

この間、金融引き締めという意味での日銀の金融政策決定会合で変更がなされたのは2022年12月と2023年7月のYCC運用の一部見直し(変動幅の±0.25%拡充と上限引き上げ0.5%→1.0%容認)だけでした。これにより長期金利は上昇しましたが、政策金利(短期)は据え置かれたままです。

ちなみにコロナ禍以後の米国の消費者物価指数(CPI)と政策金利は以下の通り。政策金利(FFレート)が、2022年たった1年間で4%以上(0.25%が4.50%に)利上げされたことがわかります。

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