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2023.1.6 NY市場が急騰。要因は雇用統計というより景況感(非製造業)が予想を下回ったから

昨夜(1月6日)は米国における2つの重要な経済指標が発表されました。ひとつは雇用統計(22:30)、もうひとつがISM非製造業景況感(0:00)です。

雇用統計は、
非農業部門雇用者数増が予想20.1万人に対し、結果22.3万人
失業率は予想3.7%に対し、結果3.5%
平均時給(上昇率)は前年比で予想5.0%に対し、結果4.6%

雇用者数と失業率は予想より良い数字でしたが、賃金の伸びが予想を下回ったことで金融の引き締めが緩くなるのでは?との期待から株式市場は一時ダウ平均株価で200ドル程度上げ、ドル円は1円30銭ほどドル安に振れました。しかし、数字のインパクトがそれほど強くなかったことから、ダウはすぐに値を戻し、為替も134.6円台から133.2円台まで下がったものの1時間程度で概ね半値戻し(134円10銭台)となりました。

ところが、雇用統計発表から1時間半後(0:00)に出された非製造業景況感が予想55.1に対し、結果49.6と大きく下回った(50を割った!)ことから市場がバッドニュースを好感し、最終的に

ダウ平均株価は33,630(+2.13%)前日比で700ドル超高
S&P500指数は3,895(+2.28%)
ナスダック総合指数は10,569(+2.56%)

いずれも指数で2%を超える大幅高で引けました。ちなみに、

10年債金利は3.56%(-0.31%)
債券ETFのAGGは99.58(1.59%)

でした。

FRBがそろそろ利上げの手を緩めるかもしれない、という今の局面は「株高、債券高」を期待させるもので、前回NOTEで書いた記事「【初心者向け】2023年は投資の勉強をはじめる絶好のチャンス」での『株式や債券が資産形成には絶好のタイミングですよ』が早速現実化したといえます。