特殊健康診断で引っかかった従業員がいるけど放置でいいの?

一般的な従業員がうける健康診断の他に特殊健康診断というものがあります。「ただでさえ、毎年の健康診断でも面倒なのに、さらに健康診断うけるの!?」と思うかもしれません。。ただ、有害物質を使った作業を行っている従業員にとっては最後の砦のような意味合いもあるため、受けた結果で異常がある場合は、そのまま現在の業務を続けさせて良いかどうかを医師に確認することをおすすめします。

特殊健康診断の種類は色々あり、それぞれの健康診断が別の法律やガイドラインなどで規定されています。事業者側として認識しておけばよいことは、「一次健康診断で異常があったら、医師に見せて追加の検査が必要かを判定してもら」というところにあります。

特殊健康診断は法律で決められているもののほか、指導勧奨とよばれる、ガイドライン上、行うことを求められているものがあります。法定のものの代表が、特化物(発がん物質など)や有機溶剤、粉じん作業に対するもので、行われている企業も多いと思います。他、法定外では騒音や情報機器作業の健康診断などが比較的大きめな会社では行われていることもある印象です。

これらの特殊健康診断、一次健康診断の結果、異常があり、かつ/または、有害な要因(化学物質や音など)にさらされている可能性が高い場合は追加で健康被害が発生していないかを調べ、対策を行うことがもとめられます。

多くの場合、きちんと仕事の内容をききとれば、特殊健康診断で引っかかった従業員の追加検査は必要ありません。ただ、医師による判定を行ったうえで、行わないと決めるのか、やり方がよくわからないから放置するのでは意味合いが大きく異なります。

特殊健康診断、ややこしく感じるかもしれませんが、企業の状況に合わせて整理すると、それほど難しくないので、是非、専門家に相談してみてください。

宣伝:50人未満の事業場の特殊健康診断の適切な運用についての相談は、ファクトリーヘルス株式会社の産業医オンデマンド (factory-health.com)へ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?