ファクトリーヘルス株式会社

全ての働く人に産業保健を!をスローガンに、50人未満の小規模事業場に産業保健サービスを…

ファクトリーヘルス株式会社

全ての働く人に産業保健を!をスローガンに、50人未満の小規模事業場に産業保健サービスを届ける、産業医が作った会社です。産業保健についての記事を不定期で掲載します。

最近の記事

診断書に無理難題が書いてありました!従わないといけないのでしょうか?

ファクトリーヘルス株式会社、医師の西田です。メンタルヘルスなどの病気で休んでいた社員が、次のような診断書を提出してきて、困ったことがありませんか? 「就業化。ただし軽作業に限る」 「半日勤務であれば就業が可能」 対応してあげたいけど、他の従業員への影響のことや公平性を考えたらその通りにすることはなかなか難しい・・・会社規模に関わらず、よく聞く悩みです。 基本的には、企業側は主治医の診断書に無条件で従う必要はありません。その理由としては、不完全労務提供という言葉で検索して

    • 特殊健康診断で引っかかった従業員がいるけど放置でいいの?

      一般的な従業員がうける健康診断の他に特殊健康診断というものがあります。「ただでさえ、毎年の健康診断でも面倒なのに、さらに健康診断うけるの!?」と思うかもしれません。。ただ、有害物質を使った作業を行っている従業員にとっては最後の砦のような意味合いもあるため、受けた結果で異常がある場合は、そのまま現在の業務を続けさせて良いかどうかを医師に確認することをおすすめします。 特殊健康診断の種類は色々あり、それぞれの健康診断が別の法律やガイドラインなどで規定されています。事業者側として

      • こんな産業医はやめておこう?

        良い産業医は沢山いますが、残念ながらトラブルの話題を聞くこともあります。その場合によく行うアドバイスは、「ビジネスパートナーとしてNGな行動や言動があれば、契約を絶っても良いと思います」というものです。これは、医師だからなどの遠慮はなしで判断しても良いと考えます。そうでなければ、コミュニケーションの問題が発生していることも多く、よくその産業医と話し合っていただくことをお勧めします。 ビジネスパートナーとしてのNGに該当する部分がどの程度なのかは、企業によるとは思います。しか

        • 産業医なんてやめておきなさい!?

          「せっかく医者になったのにもったいない」「悪いことを言わないからやめておきなさい」「産業医なんて年をとってからやるものだ」。 これらは、私が産業医を専門としたいと宣言したときに当時働いていた病院で、同僚や上司から心配してかけていただいた言葉です。産業衛生の専門医・指導医となった今、当時を振り返ると自分の選択は何ら間違っていないと胸を張って言えます。ただ、それらの言葉を心配してかけたくなる状況があるということも同時に理解しています。 産業医をして、周囲を見渡すと、「産業衛生

        診断書に無理難題が書いてありました!従わないといけないのでしょうか?

          ローパフォーマーは伝染する!(かも?)(最高のパフォーマンスを従業員に発揮させるには?)

          ファクトリーヘルス株式会社代表、医師の西田です。 「社員にその能力をあますことなく発揮して欲しい」「追い込まれた状況で粘り強く仕事を成し遂げて欲しい」そんな風に考えたことはありませんか?社員の仕事の能力には色々な側面あありますが、その土台の一つが「健康である」ということが挙げられると思います。 ここでいう「健康」は、ただ単に病気がないという状態ではなくて、「心身と共に最高のパフォーマンスを発揮できる状態」と考えてください。ちょっと想像していただくとわかりますが、ひどい肩こ

          ローパフォーマーは伝染する!(かも?)(最高のパフォーマンスを従業員に発揮させるには?)

          一人の社員の病気が会社を傾かせることもあります

          はじめまして。ファクトリーヘルス株式会社代表、医師の西田です。いきなり刺激的なタイトルで申し訳ありません。しかし、実際に従業員の健康を気にかけなさすぎると、思わぬ事故の発生から企業が高額の賠償責任を負うケースがあります。過去、京都市でおきた、京都祇園軽ワゴン車暴走事故 - Wikipediaを起こした従業員のいた会社は、数千万円の賠償金の他、信用問題から経営が悪化し、事故から4年後に破産しています。 「従業員の健康、会社と関係ないじゃないか!?むしろ、給料払っているんだから

          一人の社員の病気が会社を傾かせることもあります