ローパフォーマーは伝染する!(かも?)(最高のパフォーマンスを従業員に発揮させるには?)

ファクトリーヘルス株式会社代表、医師の西田です。

「社員にその能力をあますことなく発揮して欲しい」「追い込まれた状況で粘り強く仕事を成し遂げて欲しい」そんな風に考えたことはありませんか?社員の仕事の能力には色々な側面あありますが、その土台の一つが「健康である」ということが挙げられると思います。

ここでいう「健康」は、ただ単に病気がないという状態ではなくて、「心身と共に最高のパフォーマンスを発揮できる状態」と考えてください。ちょっと想像していただくとわかりますが、ひどい肩こりに悩まされている、花粉症でティッシュをかた時も手放せない。そんな状態で仕事している人がその能力を100%発揮できるでしょうか?

「肩こりや花粉症が会社といったいなんの関係が?」「そんな大した事?」と言われることもありますが、日本の企業を対象とした研究では、「健康でない」状態の社員は、一人当たりで年間、約34万円程損失を生み出しているとされています。(原因となる病気で、損失に占める割合が大きいのは、首の痛み・肩こり、睡眠不足、背中の痛み、ドライアイ、うつ病などです)

いくつかの研究によると、不健康な状態は他の人に「伝染」する可能性が指摘されています。不健康な状態が周囲に悪い影響を与える状態は職場で蔓延してほしくないのではないでしょうか?これら、どこかで対策を打たないと、見えない損失が日々積みあがっていきます。

メンタルヘルスの面からも見てみましょう。イライラしている人を見ると、あまり良い気分ではないのではないでしょうか?ストレスを感じている人を見るだけで、見ている人のストレスホルモンが上昇したというアメリカの研究があります。ストレスも伝染するのかもしれません。

仕事なのでストレスと無縁でいることはそもそも無理です。ただし、余分なストレスの発生を避けることは合理的ではありませんか?肩こり・花粉症等の仕事と関係のないストレスは放置すると、じわじわと会社の生産性に悪影響を与えます。社員の健康に気を遣うことは、目には見えにくいですが、長期的にみて大きな損失を避けることができる可能性があります。

会社が社員の健康に取り組めることなんてあるのであろうか?それもよく疑問に思われますが、例えば
 ・肩こり/腰痛で悩む社員に直接調整方法をアドバイスすることで症状が良くなった
 ・独自アンケートをとり、職務スペースの環境改善に成功した
 ・普段の仕事でのちょっとした負担に対処することでストレスチェックの結果が改善した
 ・健康診断結果から適切に介入を行い問題がある人の数が大きく減った
などは特別に難しい取り組みではありません。

産業保健の専門家の適切なアドバイスと会社の人事労務担当者の取り組みが、より「健康」な組織を作り上げて、ひいては会社の損失回避・従業員の健康に寄与と一石二鳥になる施策を考えてみませんか?

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