【医学部再受験】編入か一般受験か

現在東大四年で医学部入学を検討しており、ここでは編入と再受験の比較を行う。

皆さんに違いをお知らせしたいというよりは、記事を書くために必要な情報をインプットして整理したいという目的である笑(参考にはなると思います)

まず編入の概要を書く。

1.医学部編入とは
医学部編入予備校である河合塾KALSには以下のように書いてある。

医学以外の学問分野を専攻し、明確な目的意識を有する学士(取得見込み者も含む)を医学部2年次または3年次に編入させる制度です(国立の場合)。

現在4年なので、卒業することができれば編入学の資格がある。医学部卒からの医学部編入は出来ないらしい。
どの大学で編入可能なのか調べた。
書くのが面倒なので書かないが、2023年で国公立では27校が実施している。
私立は岩手医科大学、北里のみである。

2.編入学選抜方法

大学によって異なるが、大体学力試験で生命科学+英語(+その他理系科目)、その後小論文と面接があるようだ。

3.編入年次

ほとんど2年生前期からである。ごく一部1年後期や3年生からのところもある。

ここからは、再受験と比べた時のメリット・デメリットを述べる。

メリット①早く医者になれる

最大のメリットである。自分が一般受験で入った場合は29歳で卒業となるが、編入なら28歳、27歳で卒業できる。たかが1年ではあるが、20代の1年は大きいと思う。また、学費も1年または2年分安くなる。

メリット②複数校受験できる

国公立医学部再受験では2校しか受験できないが、編入なら5〜10校併願可能である。理論上は20校可能らしいが、現実的には5〜10程度とのこと。

メリット③負担が少ない

編入は受験科目が少ないため、勉強量は少なく済むかもしれない。また、筆者は若干生命科学ができる。
ただし筆者はまだ理系4年生なので、卒業するためには研究室と両立する必要がある。さらに編入試験は大体7〜11月にあり、試験まで3〜7ヶ月しかない。勉強量が少ないとは言え、両立しながら短期間で合格できるかは微妙である。

メリット④試験勉強が大学の内容につながる

そのままである。一般入試の場合、英語や化学はまだしも数学、物理、社会、国語はほとんど役に立たないだろう。

デメリット①倍率が高い

編入は定員が5〜15名と少なく、倍率は20〜40倍になるという。ただし、お試しで受験する人もいるみたいなので、実際はもう少し低いらしい。

デメリット②受験料が高い

医学部編入試験の受験料は3万円程度、地方に受けに行くなら交通費宿泊費もかかり、筆記と面接で2回行かなければならないため、一回2.5万に抑えたとしても一校あたり3+2.5×2=8万円ほどかかる。これを仮に10校受けるとなると、80万円かかる。また、独学する人はあまり居ないらしく予備校に通うとなるとさらに100万近くかかる。当然自分では負担できないので両親に出してもらうことになるが、大変申し訳ない。

デメリット③おそらく(自分にとっては)難易度が高い?

筆者は東大理一に合格しているので(ギリギリ笑)、別の記事でも述べたが、数ヶ月真剣に勉強すればどこかしらの国公立医学部には受かるのではないかと勝手に妄想している。

しかし医学部編入となると大学教養レベルの自然科学を課す大学もあり、一般入試に比べると相対的に不利になる可能性がある。生命科学と英語のみの大学では、文系卒からも参入が容易になる。

となると、高校レベルの理系科目と英語の成績で決まる一般入試の方が有利だろう。

また、編入では一般入試よりも面接や小論文などの学力以外の部分が重視されるという。研究歴や職歴が無く、院にも行っていない、東大の学部卒の経歴でどこまで戦えるかは疑問である。面接でうまく話せるタイプでもない。

デメリット④推薦書が必要なことが多い

これは最近知ったのだが、編入するためには研究室の推薦が必要な大学が多い。6割程度の大学で推薦書が必要らしい。

正直、大学の研究室の教授から推薦書が貰えるかというと、だいぶ怪しい。

デメリット⑤合格基準が曖昧

編入の合格基準はブラックボックスとなっており、確実に合格することは難しいと言える。

一般入試であれば、学力が高く、面接で変なことをしなければほぼ確実に合格するだろう。

再受験ということでマイナスに働く可能性はあるが、受験時にまだ23歳であると考えれば、再受験に寛容な大学を選べば(少なくとも面接によって)変なことにはならないのではないかと考えている。

デメリット⑥大学を選びにくい

そもそも編入を行っている大学が半分程度である。さらに、倍率が高くブラックボックスであることを考えると、就活のようにある程度数を打って受かったところに進学する、というのが普通のようだ。
自分は入学後や卒業後のキャリアまで考えて受験校を選びたいので、この点はマイナスである。

こう考えると、メリットよりもデメリットの方が大きいように思う。難易度がおそらく高く、合格基準も曖昧、大学を選びにくいと考えると、一度クリアしており、合格基準も比較的分かりやすく、大学を選べる一般入試の方が良いように感じる。

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