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仮面ライダーの撮影に使用されたカフェに行ってきた【閉店間際の喫茶店に行って何を感じたのか?】

どうも、フェースシールドマンです。
去る2024年3月末、とある特撮の聖地となった喫茶店が閉店しました。
それが、東京都清瀬市にあった喫茶ルポです。
そこに私が閉店直前に行ってきたので、その時に感じたことを書きたいと思います。


1.はじめに

きっかけは、東映で特撮に関わっていた高寺成紀元Pによる投稿。

実はこの方、オーレンジャーから仮面ライダー響鬼までメインプロデューサーとして関わっていた方で、その年代(1995年~2005年)の作品に感化されて東映に入った人が多いとか何とか…
その方が仮面ライダークウガ(2000年)の撮影時に、画像のような喫茶店をロケ地に起用したのでした。
こちらの喫茶店は、仮面ライダークウガのロケ地に起用される前から東映スタッフさんの中で話題になっていたようです。
東映東京撮影所のある練馬区大泉学園から近く、立地的に起用しやすかったのかもしれません。

地域に愛され、ロケ地に使用され、オタクに愛され(それは無駄か…笑)、
喫茶ルポは何十年もこの地で不動の地位を確立していたのでした。
しかし、その喫茶ルポが3月末で閉店することになり、私含め大勢の方が記念にやってくるところから話が始まります(笑)。

前置きが長くなりましたが、当日の様子を気長にお読みいただけたらと思います。

2.当日の様子

私は3月某日10時半に喫茶ルポにつきました。
(高寺元Pの投稿を見た後なので、3月9日以降の土曜日になります。)
にもかかわらず長蛇の列…
しかも、こんな日に限って日差しが熱い(笑)。
とりあえず、並ぶっきゃない。

私はボッチで来たので、ずっと一人で並ばなければなりませんでした。
2人組とか複数人で来た人は交代でトイレに行ったりしていました。
並んでいる間、やることがない。何としてでも聖地の中に入りたい。
その一心で孤軍奮闘していました(笑)。

並び続けて約6時間、ようやく店の前に着きました。
喫茶店なので、やはり回転率がよくないのかもしれません。
そこは仕方がないですが、私のような地味で根暗なオタクは相席でもいいですヨなんて思っていました。

喫茶ルポの入り口(玄関前の明かりがもう点いています)

しかし喫茶ルポが近づくにつれて、お店の雰囲気はさぞかし良くないかもしれないという疑念がよぎり始めました。
これは第7感(セブンセンシズ)でも何でもなく、普通にテンパるレベルで長蛇の列ができていたからです。
前後で並んでいる人とは約6時間ほど苦楽を共にしていたので、お互いのことを知るようになってきました。
そんな中、私の前に並んでいた人が「(喫茶ルポの前で)写真撮ってくれませんか?」と。
私は快く写真を撮りましたが、その方が「せっかくなので写真撮りますよ!」と声をかけてくれました。
しかし、こんな私が記念写真撮ってもらっても…と思い躊躇ってしまいました。

喫茶ルポの入り口と、前に並んでいた方の後頭部(勝手に撮ってすいません)

当日並んでいた方、あの不審者のようなホモサピエンスが私です(笑)。

3.喫茶店内の様子

店内の雰囲気がピリピリしていたらとっとと帰ろうと思っていましたが、私の予想に反して落ち着いた雰囲気になっていました。
しかし店員さんはせかせか働いていて、開店からずっと無休で頑張っているんだなという雰囲気を感じました。
そして、相席うんぬんかんぬんはお店の方が認めず、一人でひとつの席に座ることになりました。
そこは店員さんが雰囲気作りのために譲らなかったのかもしれません。

私が座った席から撮った店内の雰囲気

店内に入ると雰囲気抜群で私のテンションは爆上がり!
直近ではセンパイジャーやスーモのCMにも使われていました。
スーモのCMは、仮面ライダーアクセルの照井竜こと木ノ本嶺浩さんが出演されていましたよね?(俺に質問するな!)

店内の写真(2階の窓)

私の当日の席は1階でしたが、2階にも席があるようで五代雄介が2階から店内に入っていく様子がイメージできました。
ホールの方もキッチンの方もずーっと働き尽くしという雰囲気を感じ、我ながら社畜していた時のことを思い出しました。
あの時は午前中からずっと立ちっぱで、
昼飯も食えずトイレも行けず、定時を過ぎてからもずっと立ちっぱ…
昼食(夕食?)を食えたのは9時頃だったなんていう日がありました。
※決していい思い出ではありません。なんて日だ!

それを考えると、店員さんは当日朝から晩まで働き尽くしで大変だったのではないかと思います。
ちなみに、私が約11時間ぶりに座った時は膝から崩れ落ちて、まるでショーシャンク状態でした(笑)。
しかし実際には客に対して苦労を見せず、黙々と働いている感じでした。
特に、指令塔のような役割を果たしていた男性マスターは無心でコーヒーを淹れていました。
私はこの方が店内の雰囲気のキーマンになっていると直感で感じました。
コーヒーの淹れ方を良く知りませんが、客席からの目線で一杯入魂しているように見えました。
まるで店内外の状況全てを見切っているかのようで、何十年もこの喫茶店を守ってきたんだなという威厳を感じました。
それに対して私は何も言えず、むしろ労いの気持ちが芽生えてきました。
「こんな時に足を運んですいません」と…
そして、気づいたら日が暮れて真っ暗になっていました。

日没後の店内の雰囲気(18:00くらい)

私は下の画像にあるハヤシビーフをいただきました。
(本音を言うとボルシチが食べたかった)

ハヤシビーフセット(うまく撮れなかった💦)

お食事はとても美味しかったです。
大混雑にもかかわらず料理の質はとても高かったです。
お米一粒残さずいただき退店したところ、目の前に看板が…

退店後に撮影(本日は終了)

マ ジ か
閉店した直後は店内にいたので見ていないですが、営業終了と区切りをつけるのはおそらく断腸の想いだったと思います。
店員さんもできる限り多くの客を入れたいと思っていただろうし、並んでいた方は喫茶ルポに入りたかったと思います。
しかし、どこかで折り合いをつけ、私の後の数組で営業終了となりました。
怒涛の数日間(特に土曜日)、大変お疲れ様でした。
そして、こんな忙しい中ご案内いただきありがとうございました。
お食事、大変美味しゅうございました。

4.退店して感じたこと

この一日を通じて、地元で有名だった喫茶店を何十年も守ってきたプロ意識を感じました。
また、終わり良ければすべて良しという言葉があるように、引き際はとても大事です。
最後の最後までやりきるという雰囲気を感じて店を後にしました。
今回、食事代以上のことを感じ深く考えさせられたことを共有したいと思い、noteに書いた所存です。
今回の体験は自分自身の思い出、財産になりました。

仮面ライダーアクセル照井竜役の木ノ本嶺浩さんが出演されたスーモのCMは、昨年スーパーヒーロータイムのリアタイ視聴時に流れていました。
そのCMがこちら。

スーモのCMはころころ変わりますが、過去のCMがスーモの公式YouTubeチャンネルで見れます。
その中でも喫茶ルポで撮影されたCMはぶっちぎりで再生数が多いです!
特撮ファンならこのCMを見たら「あっ、スーモ!」よりも「あっ、喫茶店!」と思うくらい有名ですが、地元のみならず全国の方々から愛されていたお店だったんだなと思いました。

末筆ながら、喫茶ルポの方にこの場をお借りして心よりお礼申し上げたいと思います。
フェースシールドマン

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