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「ご機嫌暮らしの体技心の技」

ご機嫌暮らしの技と言うと、時間創出の手間抜きノウハウやSNSの上手な使い方などを想像する人が多いかも知れませんが、ここでは、今だけ金だけ自分だけという幼稚なメンタリティから抜け出し、ご機嫌暮らしには必須といえる自立と協調マインドの確立、つまり、継続的自己改革と他者との良好な人間関係について掘り下げてみます。

自立と協調のための「7つの習慣」

ここで私が自立と協調について持論をとうとうと綴るよりも30年近く売れ続けるスティーブン・コヴィーの「7つの習慣」を一人の人間として身につける事をお勧めした方がいいように思います。

「7つの習慣」は、1996年に出版された本ですが、いまでも売れ続けている本で、それだけ不変の原則をまとめている完成度の高いものと言っていいと思います。企業の研修によく使われましたが、私は、いわゆる企業人として、成功者になるためのものとして、よくある意識高い系向けのものとして、ではなく、凡人が卑しさの沼に浸かりきってしまうことなく、沼から這い出してご機嫌に暮らしていくためのフレームワークを提供してくれるものと捉えています。

しかし、残念な現実として、この「7つの習慣」の本や研修を受けても、行動変容に至る人が少ないのです。
なぜか?
それは、動物として元来もつ卑しさが強力に足を引っ張る事と、簡単に成果実感を得る事ができずに、卑しさに負けてしまうからです。
つまり、この「7つの習慣」を身に付ける困難さを通じて、自分自身に潜む心の課題がクリアになるということです。

3つの型

限られた人生の時間を自己成長と他人との良好な関係を築き発展させていくために使うため、時間を無駄にしないために身につけたいのが「判断と行動の型」「暮らしの型」「改善・改革の型」の3つの型です。

判断と行動の型

生きていく上での基本ルールをいいます。生きる目的が明確な場合には、その目的に沿ってある程度のルール化がされるでしょうし、明確でなくとも、その時々においてどのような状態を良しとするかという、自身にとっての善悪のようなものや、何を大事だと考えるかという基本的な価値認識からルール化がされることもあるでしょう。

暮らしの型

日々の生活をつつがなく効率的かつ創造的に送るためのやり方をパターン化したものです。
所謂毎日のルーティンなどを中心としたもので、健康管理や運動などを上手に組み込むことで、より良い生活習慣にすることができます。
しかし、ルーティンに執着しすぎないようにしないと、柔軟性を失うことになり、つつがなくというわけにいかなくなり、創造的にもなれないという問題に陥ります。
したがって、一連の流れで手順化してしまうのでなく、柔軟性を確保するために手順を部品化し、組み合わせ可能にすることをおすすめします。

そして、できることなら、自己認識の壁を越えて非連続成長のトリガーを獲得するためのルーティンを「暮らしの型」の中に組み込んで、改善・改革の型にリンクさせたいところです。

改善・改革の型

学習や情報が入ってくることによって、新たな知識を修得し、知識が更新されること、また、日々の思考の積み重ねなどによる新しい気づきなどによって、「判断と行動の型」「暮らしの型」をタイムリーにより良いものに変更していく思考や検証行動のことを言います。
具体的には、型の作り直しも含めた変更の狙いや、変更ポイントの確認、変更案の設計、変更後の型のシミュレーションや実際の試験的行動による妥当性の検証、新しい型への入れ替えなどの思考と設計と行動のプロセスの型です。

この「改善・改革の型」づくりが、経験的に理解するのが難しいためか、改善・改革のプロセスを一般化することができず、この型を持っているひとは少ないように思います。
大したことでないのに、変わらない、変われない、変わっても一時的ですぐに元に戻ってしまう人が多いのは、そのためではないでしょうかねぇ~。

そして、もちろん、この「改善・改革の型」も運用を繰り返すことで洗練させていくことが大事です。

以下記事にこの詳細を掲載していますので、ご参照ください。

3つのエンジン

自立と協調を現実的に機能させ、限りある時間を有効に使うための「判断・行動」「暮らし」「改善・改革」の3つの型の運用を担うのが、「学ぶ」「思考する」「行動する」という3つのエンジンです。

3つのエンジンの論理的関係

この3つのエンジンは、「学ぶ」⇒「思考する」⇒「行動する」⇒「学ぶ」⇒・・・というように、話しをわかりやすくするために、静止状態の論理モデルで考えれば、下図ようなダイアグラムになり、よく言うアウトプット(行動)指向を表すものになります。

同時並行で動く3つのエンジン

しかし、「学ぶ」「思考する」「行動する」という3つのエンジンは、実際には、複数のイシュー(問い・論点)で同時並行かつ、複数のイシュー毎のサイクルがM:Nの関係で連携しながら、新しいイシューのサイクルを生み出したり、クローズさせたりしながら、下図のイメージほど簡潔ではなく、複雑に関係しながら動いています。

実際に真にマルチタスクで動いているかどうかはわかりませんが、感覚的にはそんな感じです。

#より良い自分
#ご機嫌に暮らす
#PPNK
#体技心


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