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「ご機嫌暮らしのメタ認知:自分の弱さを知り自立する」

メタ認知をご機嫌暮らしの必須スキルとして記事にしましたが、実は結構難しいと思っています。少し分解して解説していこうと思います。
メタ認知というのは、単に自分を客観視するということではなく、重要だけれどもメタ認知の一部でしかなく、訓練が必要だからです。


そこで、まずは自分の背中を見ることから始めましょうということで、つまり、自分を他者と同じ社会を構成する人間たちの一人として認識するということですが、具体的には、常に自分の背中から自分の思考や行動、感情をモニタリングし、独りよがりの思い込みに陥っていないかどうか?を点検して、自分自身を振り返りながら、自分の心身について深く考えてみるという内容を4回に分けて記事にしました。

そして、深く考えていくと、人間が故の以下3つの壁(壁と言うより天井の方が適切な表現かも知れません)が立ちはだかっていることに辿り着くと思います。そしてその壁を越えて(天井を取り除いて)、真の心理的自立(自己の解放)を実現してください。

  • 卑しさの壁

  • 不安不満恐怖欲望の壁

  • 縦と横の弱みの壁(大人への壁)

卑しさの壁

人間が動物であるがゆえの卑しさ、つまり、人間が持つ闇である、「羨む妬む驕る威張る蔑む貶める」に象徴されるものですが、近視眼的で身勝手な考えを表した「今だけ金だけ自分だけ」も卑しさが表面化したもので、ダメだと思っていてもやってしまうつまみ食いを「卑しんぼしちゃった」と言いますが、理性が本能が負ける事を表したものです。しかし、それが他人に向けられた瞬間に、性質の悪い心の状態「羨む妬む驕る威張る蔑む貶める」になるのです。

不安不満恐怖欲望の壁

卑しさの壁を乗り越えて、多少なりとも低くなるでしょうが、きっと不安不満恐怖欲望の壁はそびえ立ったままでしょう。
不安不満恐怖欲望に支配されて小さく小さく縮こまって蛸壺を掘っていることを正当化しながら生きている状態ということです。

別に不安不満恐怖欲望を否定しているわけではありません。支配されるのではなく、冷静に評価して、適切に折り合いをつけて生きていくようにしたらどうでしょうかというお話です。

横と縦の弱みの壁

弱みには横の弱みと縦の弱みがあります。
生まれ持った身体や性能の良し悪しを誰かと比較した強み弱みに囚われていたり、それによって劣等感/優越感を抱いているとしたら、まさにそれが真の弱みです。

  • 横の弱み:見失い人
    つまり、誰かが作った物差しや自分自身の身勝手な物差しによる、他人との比較優劣に囚われて自分を見失い、いつまでたっても今の自分が何者なのかがわからないという、横の弱み。いわば「見失い人(みうしないびと)」

  • 縦の弱み:自縛人
    そして、もう一つは、過去から周囲の人に見せて来た自分や自分の行動の正当化や整合化を図ろうとしている事そのものがもう一つの真の弱み、つまり自分自身の過去に囚われて変われないという、縦の弱み。いわば「自縛人(じばくびと)」

大事なことは弱みに気づくことです。人が最後に克服すべき弱みがあるとすれば、この横と縦の弱みでしょう。この弱みの最大の問題は、気づきにくいこと。

しかし、気づけば克服できるはずです。

#ご機嫌に暮らす
#メタ認知


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