見出し画像

3Dプリントできるデータ公開サイトの紹介

◉NASA 3Dリソース

3Dプリントを使って、宇宙を楽しんでみませんか?
今回ご紹介するのは、“NASA 3D Resources”
その名の通り、このサイトには、宇宙関連のデータがさまざま公開されています。


NASA 3D Resources

メニューにある「3D Printing」を選択すると、3Dプリント用のデータライブラリがひらきます。これまでにNASAが開発した機器のデータや、アポロが着陸した月面の地形データ、日本人に馴染みのある小惑星「イトカワ」のデータも公開されています。この中から「火星探査機ローバー(Curiosity Rober)」を出力してみました。

3Dプリント製火星探査機ローバー

3Dプリント用のデータは「Curiosity Rober」のページ下部にある、ダウンロードリンクをクリックするとダウンロードが始まります。
Curiosityのデータは、4つのSTLファイルで構成されていて、それぞれをプリントアウトしてから組合せる仕組みです。

3Dプリンタユーティリティ画面

お使いの3Dプリンターのユーティリティソフトにデータをインポートしてください。ここではMakerBot Printを使います。ボディーのモデルを開いたところ。

赤で囲む部分が反り留め

データをよく見ると、3Dプリント中にボディーが反らないよう、図中の赤丸で示すように「反り留め」がモデリングされています。こんなひと手間があるのは嬉しいですね。

プリントベッドに並ぶパーツ類

これは、接合ピントホイールのモデル。3Dプリンターでプリントすることを想定して、3Dプリントベッドにあわせてモデルが最適に配置されています。STLデータを読み込むだけで、この状態です。

赤で囲む部分が反り留め

こちらにも、図中の赤丸で示すように「反り留め」がモデリングされています。ちなみに、このちいさなパーツは、各モデルの接合ピンです。ピンがきれいに仕上がると、その先の組立がスムーズに進みます。

プリントした様子

さっそく、火星探査機ローバーの各STLファイルを出力してみます。
プリントが終わったら、それぞれのパーツを取り外します。

ルーターで整えます

各パーツの接合には、小さなピンパーツを使いますが、一部パーツの勘合がきつかったため、ルーターを使って整えました。ルーターがなくとも、棒ヤスリや紙やすりでも整えることができます。

Curiocity by NASA 3D Resources

全てのパーツを組み合わせて完成です!

3Dモデリングすることなく、公開されているデータを出力するだけで、このように楽しむことができます!良質な3Dデータですので、出力サンプルとしてディスプレイするのもお勧めです。
まわりにある3Dプリンタを使って、宇宙に思いを馳せてみませんか。

宇宙船オリオンも出力してみました。
“orion_capsule from NASA”

orion_capsule by NASA 3D Resources


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?